サクラスミレ Viola hirtipes
(品種) チシオスミレ


サクラスミレ

分類
スミレ科 スミレ属
植生環境
山地
開花時期
4-6月 草地 明るい落葉樹林内
地域
全国 ただし日本海側は少ない
特記
 -
特徴
すみれの女王と言われるだけあって、花の大きなすみれです。
丈は8-15cm、長卵形~三角状長卵形の葉が花より上に突き上がることが多い。葉の基部は心形、裏面に毛が見られます。柄の翼は目だたない。
花はアカネスミレの約2倍、25-30mmほどあり、側弁には毛があり、上弁がやや大きく、横から見るとフラットな印象。遅咲きで4月はほとんど見られません。
葉の脈などが赤くなるものをチシオスミレと呼びます。
備考
エングラー : スミレ科
類似種
アカネスミレ : 花は径1.5cm、距が細くて長い。ふつう、全体に毛が多い。
撮影地
2019.6 長野県霧ヶ峰   他

サクラスミレ

葉が花より上に飛び出します。花はアカネスミレのように多くはなく、 一度にせいぜい4-5輪程度までのようです。 (2008.5 山梨県北杜市)


サクラスミレ

側弁に毛があり、基部が閉じ気味に開くので花柱はよく見えません。 花弁の先端がへこむのがサクラスミレの名の由来ですが、必ずへこむとは限りません。 (2019.6 長野県霧ヶ峰)


サクラスミレ

完全に開花すると上弁が大きく反るのも特徴の1つです。 (2019.6 長野県霧ヶ峰)


サクラスミレ

葉は丸みのある三角状で、柄に翼はありません。ふつう、まっすぐ立ち上がり、葉先は花より上になる。 (2019.6 長野県霧ヶ峰)


(品種) チシオスミレ f. rhodovenia

チシオスミレ

葉の主脈付近が赤い斑が入るものはチシオスミレと呼ばれます。 (2009.5 群馬県榛名山)