スカシユリ Lilium maculatum var. maculatum

スカシユリ

分類
ユリ科 ユリ属
植生環境
海岸
開花時期
6-8月 岩場 砂地
地域
本州の新潟以北、御前崎以北
特記
 -
特徴
海岸近くに自生します。
丈は20-80cmとバラツき、日本海側のイワユリと呼ばれるものは小さく、太平洋側のイワトユリは大きい。茎には稜が見られます。葉は披針形で4-10cm。
花は茎頂に1~数個付き、オレンジ~朱色。花被は7-10cmで花被間に隙間があります。
この百合も世界中で改良され、「すかし百合」「アジアンテックリリー」と呼ばれて園芸店で売られています。 
備考
エングラー : ユリ科
類似種
ヤマスカシユリ : 花柄や蕾に綿毛はなく、花被片は反り返って片間の隙間が少ない。
ミヤマスカシユリ : 葉は細く線形~広線形。花被片が細く、外側に巻く。
エゾスカシユリ : 茎の下部に乳頭状突起が少ない。花被片外側や花柄に綿毛が多い。花色の赤みの強いものが多い。
撮影地
2016.6 青森県八戸市  他

スカシユリ

「イワユリ」と呼ばれる日本海側のタイプ。丈が低く、小型のものが多い。 対する大平洋側のものは「イワトユリ」と呼び、丈が大きくなる傾向がある。分類上は両者を区別しない。 (2009.8 新潟県村上市)

スカシユリ

花被片は概ね7-10cm、花被片間に隙間があり、これがスカシユリの語源。花には赤褐色の斑があり、やや盛り上がります。 花被片の中肋には白毛が密生します。 (2019.7 岩手県久慈市)

スカシユリ

茎には明瞭な稜が見られます。 (2015.6 青森県階上町)


(淡色)

スカシユリ

花色の赤味が淡いもの。希に見られます。左下はレブンイワレンゲ。 (2019.7 青森県八戸は)