フトヒルムシロ

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ヒルムシロ科 Potamogetonaceae
貧栄養の湖沼で見られます。
浮葉は5-13cmの長楕円形~広楕円形で縁は波立ち基部は心形~円形で、しばしば赤味があります。沈水葉は上部ほど幅が広く、下部では線形、上部では広楕円形で6-25cm。
花は水面上に穂状花序を出し、花穂は3-5cm、花は4心皮。花は春(5月頃)に咲くものが多い。
混在して見分けが難しく、裏磐梯ではビジターセンターの学芸員の方にご指導頂きました。

 

2017.10.9 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 葉2
  • 葉3
  • 葉4
  • 葉5

フトヒルムシロ-全体

PH3という強い酸性を示すこの沼の多くのヒルムシロは本種。沈水葉がオヒルムシロ
より広い。葉は、赤味を帯びることが多い。(2013.6 福島県裏磐梯)

フトヒルムシロ-全体2

秋で、葉がかなり傷んでしまっていました。
(2017.310 秋田県 旧・田沢湖町)

フトヒルムシロ-花

花はオヒルムシロと全く同じで区別できない。なお、この沼は大半がオヒルムシロ
本種は数m四方に限られるそうです。(2013.6 福島県裏磐梯)

フトヒルムシロ-実

(2017.10 秋田県 旧・田沢湖町)


フトヒルムシロ-葉

(2013.6 福島県裏磐梯)


フトヒルムシロ-葉2

浮葉も基本はオヒルムヒロと同じ。縁が波立っています。やや葉脈がはっきり浮き出る
ように見えましたが特徴かどうかは不明。(2013.6 福島県裏磐梯)

フトヒルムシロ-葉3

「柄の上部が広がって縁が波状になる」という傾向があるそうですが、
距離がある上に表面張力が邪魔して確認出来ませんでした。(2013.6 福島県裏磐梯)

フトヒルムシロ-葉4

沈水葉は上部ほど葉の幅が広くなりますが、水深が浅いので、あまり顕著ではなかった。
(2017.10 秋田県 旧・田沢湖町)

フトヒルムシロ-葉5

流水で見られたもの。全体2の池の流出口付近で見られた。
気中葉の基部が筒状に丸まっていました。(2017.10 秋田県 旧・田沢湖町)