サルナシ Actinidia arguta var. arguta


サルナシ

分類
マタタビ科 マタタビ属
植生環境
山地
開花時期
5-7月 林縁
地域
全国
特記
 -
特徴
ツルは非常に丈夫で腐りにくく、四国の有名な「かずら橋」の材料として知られます。
つる性植物。雌雄別株。
葉は6-10cmの楕円形~広卵形で革質、縁に細かな鋸歯が見られます。
花は1-1.5cmで下向きに咲き、花弁・萼ともに5個。両性花の花柱は噴水状。果実は11月に熟し、長さ-2.5cmの広楕円形で非常に美味。
付記
ツルが丈夫なことで知られ、有名な四国・祖谷渓の「かずら橋」も本種のツルで編んだもの。本種はこの地域で「しらくちかずら(猿口葛)」の名で呼ばれているようだ。東日本では果実を「コクワ」と呼ぶことが多い。
備考
エングラー : マタタビ科
類似種
マタタビ : 花が径2-2.5cmと大きく、花期に葉表が白くなる。
ミヤママタタビ : 花期に葉表が白くなり、その後ピンク色になる。
撮影地
2018.5 茨城県筑波山  他

サルナシ

マタタビより葉がしっかりしていて花期にも白くならず、花が小さいのがポイント。 (2018.5 茨城県筑波山)


サルナシ

花は1-1.5cm、葯は黒い。写真は雄性花。両性花の花柱は噴水状。 (2018.5 / 2019.5 茨城県筑波山)


サルナシ

果実は広楕円形で長さ2-2.5cm。軽く触って柔らかければ食頃。味は和製キウイフルーツ、丸ごと食べられる。追熟も可。 (2018.10 新潟県魚沼市)


サルナシ

葉は楕円形~広卵形、革質、細かな鋸歯が見られます。花期にも白くならない。 (2018.5 茨城県筑波山)