ヌルデ Rhus javanica var. chinensis

2024.7.11 更新

ヌルデ

分類
ウルシ科 ヌルデ属
植生環境
里 山地
開花時期
8-9月 林縁
地域
全国
特記
 -
特徴
昔、果実でろうそくが作られていた。
高さ ~10mの木本。雌雄別株。葉は奇数羽状複葉で葉軸に翼があります。小葉は3-6対で5-12cmの長楕円形~卵状長楕円形、先は尖り、基部は円形からくさび形も鈍鋸歯が見られます。
花は大きな円錐状花序に多数付き、花は3mm、花弁は5で、雄花の花弁は反り返り、雌花は平開します。果実は径3mmの偏球形で赤く熟す。
備考
エングラー : ウルシ科
類似種
ヤマウルシ : 葉軸に翼はない。果実は球形で淡褐色に熟す。
撮影地
2017.9 千葉県鴨川市  他

ヌルデ

雄花。花弁5は反り返ります。雄しべも5。 (2017.9 千葉県鴨川市)

ヌルデ

葉は奇数羽状複葉で小葉は3-6対。葉軸に翼が見られます。 (2018.5 千葉市)

ヌルデ

果実は偏球形で径3mm、赤く熟し、下半に分泌物の白い結晶が付着する。分泌物はリンゴ酸カルシウムで、CCMと呼ばれ、人にとってカルシウムの吸収を助けることでも知られる物質。 (2023.10 千葉市)


(虫こぶ1) ヌルデミミフシ

ヌルデ

果実にも見えますが、小葉の虫えいで「ヌルデミミフシ」と呼ばれます。ヌルデシロアブラムシによるものです。 (2021.10 千葉県睦沢町)


ヌルデミミフシ

秋になると裂開して成虫が出てくる。写真は11月上旬 (例年だと10月中・下旬頃)、写っている虫は羽を付けたヌルデシロアブラムシだと思う。 (2023.11 千葉市)


(虫こぶ2) ヌルデハイボケフシ

ヌルデ

ヌルデフシダニによる虫こぶ、ダニの一種だそうで、葉に寄生する。 (2024.7 千葉市)