イタヤカエデ  (オニイタヤ (広義))

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ムクロジ科 Sapindaceae
カエデ科 Aceraceae
広義イタヤカエデの標準型。
15-20mになる落葉高木。若い木では樹皮は滑らか、老木になると縦に裂けます。
葉は対生し、6-14cmで5-7中~浅裂、基部は繰形から浅いハート形、縁は全縁か僅かに歯牙が見られます。
花は円錐状に多数付き、雄花と両性花が混在します。花径は5-7mm、黄緑色、花弁4、萼4、雄しべ8。

注.オニイタヤ、エンコウカエデ、エゾイタヤ、アカイタヤ等を含みます。

 

2018.7.27 更新
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  • 諸説

イタヤカエデ-全体

カエデの仲間の中でも花がよく目立ち、遠くからでもわかります。
(2018.4 長野県小諸市)

イタヤカエデ-全体2

(2018.4 長野県小諸市)


イタヤカエデ-全体3

(2018.4 長野県小諸市)


イタヤカエデ-全体4

まだ葉が展開しきれていない頃は、黄色い花が特に鮮やか。
(2018.4 群馬県 旧・新治村)

イタヤカエデ-全体5

本種であろうと思われるもの。沢の対岸なので、確認はしていませんが、
全体が黄色に染まってよく目立つ。(2018.4 群馬県 旧・新治村)

イタヤカエデ-花

花は円錐状に多数付きます。
(2018.4 長野県小諸市)

イタヤカエデ-花2

両性花。雄しべ8、花柱2のようです。
(2018.4 長野県小諸市)

イタヤカエデ-実

2つの翼果は他のイタヤカエデの仲間同様、直角前後。
(2018.7 長野県 旧・鬼無里村)

イタヤカエデ-葉

葉は5-7中~浅裂。深く咲けるものは品種・エンコウカエデ
(2018.4 長野県小諸市)

イタヤカエデ-葉

成葉。
(2018.7 長野県 旧・鬼無里村)

イタヤカエデ-葉2

葉裏。脈上に毛が見られました。
(2018.4 長野県小諸市)

Y-List と 日本の野生植物(新) では、分類に基本的な違いがあります。

y\Listでは、

Acer pictum イタヤカエデ(広義)
Acer pictum subsp. pictum f. pictum フイリオニイタヤ 
Acer pictum subsp. pictum f. ambiguum オニイタヤ 
Acer pictum subsp. dissectum イタヤカエデ(狭義)
Acer pictum subsp. dissectum f. dissectum エンコウカエデ

この場合、「狭義イタヤカエデ」は「オニイタヤ」の亜種の位置づけとなり、わかりにくい。

日本の野生植物(新)では・・・

Acer pictum イタヤカエデ(広義)
Acer pictum subsp. pictum オニイタヤ(広義)
Acer pictum subsp. pictum f. ambiguum ケイタヤ
Acer pictum subsp. pictum f. pictum フイリオニイタヤ
Acer pictum subsp. dissectum エンコウカエデ(広義)
Acer pictum subsp. dissectum f. dissectum エンコウカエデ(狭義) 

「イタヤカエデ」の名を広義のみで用い、Y-Listで「狭義イタヤカエデ」としたものを「広義エンコウカエデ」と定義して整理されています。
なお、「フイリオニイタヤ」は栽培種ですので、実質「ケイタヤ」が「狭義オニイタヤ」。
このサイトでは、こちらの見解に従っています。