クロモジ Lindera umbellata var. umbellata

2022.6.28 更新

クロモジ

分類
クスノキ科 クロモジ属
植生環境
山地
開花時期
4月 草地
地域
東北南部以南の太平洋側 瀬戸内 四国 九州
特記
 -
特徴
2-5mの落葉低木。若い枝は緑色がかっていてなめらか、葉は5-10cmの倒卵状長楕円形で鈍頭、はじめは絹毛があり、後に無毛、葉柄は1-1.5cm。
花は葉の展開と同時に咲き出し、黄緑色、花被は6個。果実は5mmの球形で、9-10月に赤褐色~黒褐色に熟します。
備考
エングラー : クスノキ科
類似種
オオバクロモジ : 葉が大きく長さ13cm、葉裏に淡黄色の軟毛がある。
アブラチャン : 花は葉の展開前に咲き、葉先が急に尖る。枝は灰褐色で新枝にも皮目が多い。
ダンコウバイ : 花は葉の展開前に咲き、花序に柄がない。葉は広卵形でふつう3裂。枝は灰褐色。
撮影地
2018.3 千葉県鴨川市  他

クロモジ

花は葉と同時に展開。写真は雄株。 (2007.4 茨城県筑波山)


クロモジ

花序は有柄で軟毛がある。写真は雄花序。若い枝は緑色を帯びる。 (2018.3 千葉県鴨川市)


クロモジ

左:雄花 雄しべは9個で内側3個の基部に2つずつ腺体が見られます。雄しべに付く葯は2つ。 (2018.3 千葉県鴨川市)
右:雌花 少し小さい。雄しべは9本数えられますが、葯はなく、中央に花柱が伸びています。腺体は雄花同様2個ずつ3つ。 (2018.3 千葉県鴨川市)


クロモジ

葉は倒卵状長楕円形、先は鈍頭。はじめ表裏ともに縁や葉脈上などに絹毛がありますが、後に脱落してほぼ無毛になる。 (2018.4 千葉県鴨川市)


クロモジ

果実は球形で径5mm。 (2022.6 千葉県鴨川市)