2017年5月

 
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※ アップは不定期に行っています。
   
5.29 嬉しさと・・・喪失感と・・・ アオモリマンテマ  

この花に憧れて何年通ったことか。いろいろな情報集めて、何カ所かにあることは判ったけれど、失敗を重ねたこの場所のものを意地でも見たい・・・ずっとそう思ってました。
でも、よそ者が簡単に見つけられるような場所ではない。私の力量の限界も察し、今年は山の友人とその知り合いの方にお力をお借りし、念願を果たすことが出来ました。感謝!

念願が叶った瞬間は・・・「うわー」という感じ。憧れた花に出会えてものすごく嬉しいという気持ちと、永年の夢が終わってしまったという・・・。沢から断崖を吹き上げる風に激しく揺れながら健気に咲いている姿を、呆然と見つめてしまいました。
早々簡単に叶わぬ夢を追うことは、継続の原動力。オリンピックで金メダル取ると目標を失う気持ち、今ならちょっとだけ判る。(彼等の努力と比べるのは失礼だと思うけど・・・)
さて、次は何に憧れようかな・・・。

アオモリマンテマ のページ

   
5.27 「端午の節句にちまき」 は中国由来だった  

アシの葉をとても丁寧に摘み取っている2人の女性がいらっしゃいました。近づいてみると、とうやら日本人ではない様子。話している言葉から中国の方と察しが付きました。

摘み取っている理由を尋ねて見ると、いろいろな食べ物をちまきにして5月30日に家族で食べるとのこと、中国の風習であることなどを話してくれました。おそらく本来は笹ですが、このあたりにはちまきにするほど大きな葉のものはないので、アシで代用しようと考えたのでしょう。

5月30日は中国では旧暦で祝う端午節、日本の端午の節句にちまきを食べる習慣も、中国由来だったのですね。包む食べ物こそ異なりますが、1000年以上にわたり、海を隔てた両国が同じ伝統を大切に継承してきたなんてロマンですよね。

ちなみに、「ちまき」・・・の語源は日本語で、元々はチガヤの葉に包んでいたことに由来するそうです。

   
5.24 ニワゼキショウの新色  

最近どこにでもあるニワゼキショウ、赤花と白花がありますが、両方が混生している所で中間色を見つけました。(矢印)

たぶん、以前から出ていたと思いますが、何せニワゼキショウ、真剣に見て歩いたことがないので、見逃していたのだと思います。3つ並べて見ると確かに中間色。

ちょうど今頃は春から夏に移行する準備段階で花は少なく、私と同様退屈している方も多いと思うので、機会があれば探されてみてください。

(写真の矢印が中間色 そのとなりの下2つが本来の色 上の小ぶりの花はオオニワゼキショウ)

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5.23 シラホシムグラ 勢力拡大中  

ヤエムグラによく似た外来種があると知ったのは数年前、わざわざ県の西部まで見に行きました。それを市内で初めて見つけたのは昨年。橋のたもとにちょこっとありました。そして今年・・・。

何だか知らないけれど、川沿いのあちこちで見られます。誰の仕業か・・・。犯人は・・・1.ウサギ、2.カルガモ、3.キジ、4.ネコ、5.お散歩中の人や犬。一番怪しいのは、2のカルガモと・・・この辺の藪よく歩き回る人・・・ムムッ・・・私かも・・・。

ヤエムグラによく似たとは言うけれど、丈も背丈ほどあり、怪我するほどではないですが刺も鋭い。半袖で観察してると腕などあっちこっちに引っかかる。長袖だったらもっと引っかかる。半袖でも毛深い人はもっと絡まって大変かも・・・。

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5.21 雑種は難しい・・・タマナルコユリ  

フィールドにはいろいろな植物がごちゃごちゃに生えているわけで、当然あちこちで交雑が起こります。ただ、それに気づいていないことが多いのではと思っています。気づいても、形態が一様でないこともあって判断に苦しみます。

近所にイヌヌノトラノオと言われる群落が2つあるのだけれど、この2つ、全然姿が違う。ホントにイヌヌマトラノオなんだろうかと疑ってはいるけれど、素人の悲しさ、観察で判らなければ従来の評価を信じるしかない。

さて、今回見つけたのはナルコユリとミヤマナルコユリの交雑を疑うもの。遠目にはナルコユリに見えて近づいたら、今度はミヤマナルコユリに見えたもの。詳細に撮影しているうちに、「何だこれ!」となりました。先走った判断を出して何度も火傷してますが、今回もそうでないといいなと思っています。

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5.19 "山菜"か"野草"か・・・ ウワバミソウ  

春はそこら中に山菜がいっぱい・・・おひたし、天ぷら、たまり漬け、サラダ・・・毎年。この季節は里の幸、山の幸をいただいています。

でも、「野草の観察」と「山菜採り」は一緒に出来ない。勿論、地元などで保護している地域などでは採種は禁物だけれど、一度「山菜採り」の目になってしまうと、「野草」が見えなくなってしまいます。つい夢中になっちゃう。

山菜は確かに美味しいけれど、冷静に考えればやはりふつうの野菜のほうが美味しい。たまにちょこっと食べるからいいわけで、だから頂くのはちょこっとだけにするようにしてます。いずれ花が咲いて、「野草」として撮らせて頂くわけで、貴重な自然、そう思って自分を戒めています。

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5.13 娘の結婚式で思ったこと  
写真はありません

今日は娘の結婚式でした。チャペルで新郎新婦が並んでいる姿を見て、一番感慨深かったことは・・・。

新郎より、うちの娘のほうが、明らかに肌の色が黒い!一緒に見ていた妻も他の子供達も、みんな同じ事感じてました。家に居るときは家族全員アウトドア派で黒いから気にならなかったけれど・・・。よく言えば、ウエディングドレスの白さがものすごくよく映えてました。

娘を真っ黒けにしてしまったのは、多分(間違いなく)、私のせい。小さな頃から、フィールドに連れ回していて、白くなるヒマなくどんどん黒くなり、本人が「美白」なんてやり出した時は既に遅し、しっかりアウトドア派に成長したから無駄だった。

披露宴が終わった後に娘にその事を告げたら、、「判ってる。パパのせいだからね。」  披露宴のクライマックスで「お父さんありがとう」とか言ってうるうるしたのは誰だっけ?

   
5.12 好きな事は忘れない   

私は英語が大の苦手。全然覚えない。サラリーマン時代にも、海外の方々と接することが度々あり、その度、憂鬱で憂鬱で・・・。海外出張は大の飛行機嫌いということを社内に大々的にアピールしてできるだけ災いから逃れていました。そのカモフラージュのせいで、国内出頂・・・四国や九州も、飛行機で行くとは言えなかった。

そんな私でも、好きな事は大丈夫。教えて頂ける素敵な先生も、各地でホランティアをされている方々など、ホントに丁寧に、細かくお教え頂いています。特に、希少なものの花期以外の姿は今の私ではなかなか判断できないものもあり、常に観察を継続されている方々のご指導は大変有り難く、感謝に堪えません。
ま、優秀な先生がいるからこその「大丈夫」なんですけど・・・。
(写真はオミナエシの実生芽出し)

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5.11 ツルナの説明したかったのに・・・  

海岸の草地などでよく見るツルナ、千葉市内でも意外とよく見られます。場所は千葉港の岸壁や道路沿い。こんな所でも立派な株に育ってアスファルトの歩道やコンクリートの埠頭に大きく拡がっています。結構たくましい植物。

私の撮影した場所は、外国船なども停泊する埠頭の道路。密入国などを取り締まるお巡りさんの詰め所があって、いつも巡回しているところ。そんなところで歩道に座り込んで撮影している私は当然のことながら不審者。しかも、私は色黒で、顔立ちもどことなく、東南アジア系。だから学生の頃はよく、東南アジアの人に間違われてました。

今回もまた職務質問にされるかな・・・と思っていましたが、近くを通り過ぎても何ら反応はなし。何か残念。日本語ペラペラしゃべってお巡りさんにツルナの説明したかったのに・・・。

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5.8 百聞は一見にしかず・・・ケカタバミ  

下り坂と聞いていたのに朝起きたら見事な快晴。おとなしくしているつもりが、いつのまにか外房の海岸にいました。
目的は「ケカタバミ」。カタバミとは毛が多いか少ないかの違い、またこんなもの変種にしちゃって・・・、しょうがないなー・・・なんて思ってましたが、暗に計らずや、思いっきり毛が生えてる。

先日初めて見たオカオグルマもそう。「サワオグルマよりクモ毛が少なく、茎葉が小さい」・・・と聞いて、サワオグルマだってそういうものあるから、サイトには「わかりずらい」とでも書いてやろうと思っていたら、全体に華奢で見た印象が結構違う。

多い・少ない、大きい・小さい、とか形容詞表現はわかりにくいことが多いけれど、実際見ると一目瞭然。百聞は一見にしかず・・・ですね。

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5.6 キンラン の駄作どっさり  

自分が遊んでる時を棚に上げて、自分が働いているときに廻りが遊んでいるのはホント、恨めしいもの。サラリーマンの方には申し訳ない話なのですが・・・。

このGW、多くの皆様がお休みだから、どこも大混雑・・・ということで、例年同様、この時期、私は家で仕事に励んでました。お散歩と称して、近所で花見はしてましたが・・・。おかげでキンランとカワヂシャばかり沢山見て、写真どっさり。(どちらも絶滅危惧種ながら、近所に沢山あるんです)

でも、長かったGWも今日でやっと終わり。で、明日からどこが出かけようか・・・と思ったらお天気は下り坂。ついてない。 GWが恨めしいなんて思ってたから、バチが当たったのかも・・・。

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5.4 にょきにょき がすごい・・・ヤセウツボ  

うちの子供達が幼い頃、「にょきにょき」・・・と呼んでいたので、私もいつのまにか・・・ヤセウツボです。その頃はまだ結構少なかったのに・・・。

ある休耕畑、しっかり草刈されているものだから、ムラサキツメクサやら、コメツブツメクサやらが大繁殖。そこに入り込んだのが、このヤセウツボ。寄生主がいっぱいいるから、そりゃもう大喜びでご覧の有様です。

写真はまだ多くは蕾で、小さなものは草に埋もれて半分も写っていませんから、この範囲だけでもおそらく数百はある。ここまで増えたら、怖いもの見たさ、どこまで増えるか見てみたい気もします。

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5.3 顔なじみのキジ  

またキジの話で恐縮ですが・・・。

春の花は丈が低いので、地べたに座り込んだり、匍いつくばったりすることが多い。いろいろな人に好奇な目で見られることもありますが、人だけじゃなく、動物も・・・。気づかれないこともある。

だいぶ前だけど、岩陰で座り込んで撮影していたら、頭上・・・まさに真上をカモシカが飛び越えていったことがありました。多分カモシカ、飛び越える時に私の姿を確認したんでしょう、振り返って次の瞬間、もの凄いスピードで逃げていきました。

さて、近所のキジはといえば・・・陰から首だけだして私の様子をずっと覗いてた。距離にして5-6m。撮影している間、ずっと・・・。「何やってるんだ、あいつ」・・・大丈夫、不審なことしてないから・・・。君とはここでよく会う仲じゃないか・・・。