2018.11.20 更新
■観察範囲 姫川源流(湧水地) 親海湿原 その周囲の山林、土手、休耕田。 ■掲載種を観察した時期
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姫川の源流は青木湖から白馬村に下る佐野坂の下の森の中に、突然綺麗なわき水となって現れます。そのわき水からわずか10mほどで田んぼの中を流れていきます。源流のすぐ上には、野球場くらいの広さの親海湿原があり、季節ごとに様々な低層湿地の花々が見られます。
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■ 特徴的な花
アギナシ (オモダカ科) 6-10月 田・湿地 -準絶滅危惧- 葉身はやや細く、2裂側より上側の裂片のほうが長く、先はやや鈍頭になるのがオモダカとの違い。花は上部が雄花が、下部に雌花が付く。 |
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コカモメヅル (キョウチクトウ科) 7-9月 湿った草地 ツル性植物。葉は三角状卵形~卵状披針形で基部は心形、光沢がある。花は径4-5mm、裂片は少しねじれます。 |
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フクジュソウ (キンポウゲ科) 4月 林床 茎は充実、萼片が花弁と同長であるのがミチノクフクジュソウとの違い。ここの群生地は個体数も多く、雪解け直後に咲く。 |
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バイカモ (キンポウゲ科) 6-9月 遊水地や下流の流水 葉は3-4回3出複葉で最終裂片は糸状。花は気中で咲き、花弁5個、白色で基部は黄色。果実は水中に沈む。 |
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ヒメザゼンソウ (サイイモ科) 6月 湿った林内 仏炎苞が4cmほどの小さなザゼンソウ。葉は春の芽吹き、花が咲く前に枯れてしまって見られない。果実は1年かけて熟す。 |
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エゾアオイスミレ/シロバナテシオスミレ (スミレ科) 4月 草地 アオイスミレに比して葉の両面な毛が多く、越冬葉が見られない。花は側弁がやや開き気味で色が少し濃い。白花品はシロバナテシオスミレ。 |
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エビラフジ(広義) (マメ科) 7-8月 林縁 ツル性。葉は8-12小葉からなる羽状複葉で先端は巻くひげにならない。花序は片側に偏った総状。ここのものは花柱無毛のシロウマエビラフジと推定。 |
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エゾミクリ (ガマ科) 6-8月 沼 池 葉は抽水時は40-60cmで裏面に稜があります。浮葉ではmax.160cm。雄花花序は4-6個、雌花花序は花柱が長い。 |
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コオニユリ (ユリ科) 7-8月 湿った草地 オニユリに似ますが、花が少し小型で、葉腋にむかごは出来ない。大きな株では花は20個近く付きます。親海湿原の群落は見事。 |
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オオウバユリ (ユリ科) 7月 林内 葉は中部に集まり、広卵形で編み目状の脈があり、長い柄があります。花は10-20個が総状に付き、ラッパ状で褐色の斑があり、強い芳香があります。 |