花5.花序

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5.花序

 代表的な花序は次の通りです。この他にも総状花序の変形のようなさそり花序(ムラサキ科)や、トウダイグサ科の特徴的な姿である杯形花序などいろいろあります。
また、複数の花序形態を持つ植物も多く(複合花序といいます)、たとえば、多くのノギクは円錐花序の先に頭状花序を付けており、頭状円錐花序と呼ばれます。キク科はタンポポなど一部例外を除いて複合花序ですので、図鑑などでは「頭状」を省いて記載されています。

有限花序 : ふつう、上から下に咲き下りるもの
・単頂花序 : 茎頂に花が1つ 例:スミレ
・さそり形花序*1 : 花序の先が渦巻き状になる。 例:ワスレナグサ
・扇状花序 : 花序が立体的な渦巻き状となるもの。 例:ニッコウキスゲ
・杯状花序 : 花が杯形の総苞に包まれているもの。 例:トウダイグサ
無限花序 : ふつう、下から上に咲き上がるもの
・穂状花序 : 花軸に花が直接つく。 例:ミズヒキ ギボウシ
・総状花序 : 花軸に短い柄のついた花がつく。 例:イワカガミ
・散房花序 : 主たる花茎から分枝し、先に1つずつ花を付ける。花序の上面の高さがそろう。 例:ナズナ
・円錐花序 : 主たる花茎から分枝し、それぞれ複数の花を付ける。全体として円錐状になる。
・散形花序 : 花軸から放射状に花柄をのばして1つずつ花を付ける。 例:ヤマラッキョウ
・複散花序 : 花軸から放射状に柄をのばし、その先に散形花序を付ける。 例:セリ
・頭状花序 : 太くなった花軸の先に複数の小花を付ける。ふつう頭花と略される。 例:タンポポ
・肉穂花序 : 捕状に太くなった花軸に、複数の花を付ける。 例:ミズバショウ
*1 図鑑などに記述されている名称の内容で記述させていただきました。