コバナノタネツケバナ Cardamine manshurica

2025.4.10 更新

コバナノタネツケバナ

分類
アブラナ科 タネツケバナ属
植生環境
開花時期
3-4月 畑 芝地 公園
地域
外来種?
特記
 -
特徴
丈は10-20cm程度の小さなタネツケバナ。ニワサキタネツケバナとも呼ばれ、コタネツケバナによく似て、茎が直立しない。
茎が基部で分枝して匍い気味に四方に伸び、次第に斜上します。茎の下部にはしばしば毛が見られる。ロゼットはなく、基部に付く葉はごく小さく1つ程度、最下部の茎葉は多くは単葉、最下部を除く茎葉は羽状複葉、頂小葉がやや大きい。茎葉の小葉は3-9個。
花は小さく、花弁は2mm、雄しべは6、果実は長角果でタネツケバナと同じように茎から離れて付きます。種子には翼はない。
異論
本種をタネツケバナに含める見解もある。「日本の野生植物」では広義的にタネツケバナに含めるニュアンスで記述されている。(否定していない)
私見
本種は芝地などでタネツケバナと共棲することも多く、初めからロゼットを全く形成せず、下部の葉は単葉、茎が直上しないなど明瞭に区別できる。
備考
エングラー : アブラナ科
類似種
コタネツケバナ : 茎は基部で分枝して地を匍い、無毛、葉は明るい緑色で基部の葉も羽状複葉、種子の周囲に薄い翼がある。
タネツケバナ :根生葉はロゼットを形成し、茎は頂上する。
撮影地
2015.3 千葉市  他

コバナノタネツケバナ

ロゼットは見られず、茎が基部から分枝して四方に伸ばしています。この後、上に向かって伸びる。いきなり真っ直ぐ上に出る茎はない。この撮影地では、普通のタネツケバナと共棲しており、花を付ける前の若い状態で両者ははっきり異なる。 (2015.3 千葉市)

コバナノタネツケバナ

花はミチタネツケバナと同じくらいのサイズ。それほど小花という印象はなかった。 (2015.3 / 2016.3 千葉市)

コバナノタネツケバナ

茎葉。無毛で小葉の先はあまり尖らない。 (2015.3 千葉市)


コバナノタネツケバナ

芽吹いてまもない状態。根際には小さな葉が1つ(矢印)見られるが、いきなり茎が伸びて茎葉が互生している。最下部の茎葉は多くは単葉。 (2025.4 千葉市)