エドヒガン Cerasus itosakura


エドヒガン

分類
バラ科 サクラ属
植生環境
里 山地
開花時期
3-4月  
地域
本州以南
特記
 -
特徴
丈が15-20mの落葉高木。古代桜と言われるものの多くは本種が関わる。
葉は6-12cmの長楕円形~狭倒卵形、先は尖り基部は広いくさび形、重鋸歯があり鋸歯の先は鋭い。
花は葉に先んじて咲き、2-5個ずつ付き、径は約2.5cm、淡ピンク、時に白、花弁の先は切れ込みます。萼筒は丸く膨らみ、萼と花柄に開出毛が密生します。
付記
学名の「itosakura」と同名の和種名「イトザクラ」は本種の園芸種で、通称・シダレザクラと呼ばれているもの。学名はC. itosakura 'Pendula' になる。
山梨県北杜市の樹齢2000年の神代桜は本種、福島県三春町の樹齢1000年の滝桜は本種の栽培種ベニシダン。
備考
エングラー : バラ科
類似種
ソメイヨシノ : 花径は約4cm、萼筒下部は膨らまない。
マメザクラ : 花径は約2cm、萼筒下部は膨らまない
撮影地
2019.4 長野県安曇野市  他

エドヒガン

花は葉に先んじて展開し、2-5個ずつ付く。花径は2.5cm。花弁はソメイヨシノより少し幅が狭い傾向。 (2019.4 長野県安曇野市)

エドヒガン

萼は赤味を帯び、長さ5-6mm、毛が多く見られ、基部は丸く膨らみます。裂片の縁には細かな鋸歯が見られます。小花柄にも毛が密生。 (2019.4 長野県安曇野市)

エドヒガン

ヤマザクラと並ぶ代表的な野生種で、寿命が長く、各地に残る桜の古木は本種のことが多い。日当たりさえ良ければ、山地の急斜面や沢沿いなどでも育つ。 (2011.4 山梨県北杜市)