アキノキリンソウ

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
夏の終わり頃からよく見られる花です。
丈は35-80cm、茎の上部には短毛が見られます。根生葉は花期には見られません。下部の茎葉は7-9cmの卵形~卵状長楕円形で翼のある柄があり、先の尖った鋸歯が少数あります。上部の葉は長楕円状披針形で無柄。
頭花は茎頂に総状、又は散房状に多数付き、径12-14mm、総苞は狭鐘形で3-6mm、片は4列
高山に生えるミヤマアキノキリンソウは頭花が大きく、筒状花が多くて総苞の幅がやや広い。東北北部以北の海岸には花が密に付くオオアキノキリンソウが、房総~伊豆にかけての海岸には、丈が10-20cmしかないハマアキノキリンソウが見られます。
なお、在来のアキノキリンソウの名が付く全ての種の基準種は、ヨウシュアキノキリンソウで日本には自生しない。

 

2018.9.15 更新
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  • 花2
  • 花3
  • 葉2
  • 葉3
  • 葉4

アキノキリンソウ-全体

低山などで見られます。
(2006.9 神奈川県箱根町)

アキノキリンソウ-全体2

田んぼの縁で見られたもの。本来はこのような場所でも
沢山見られたのではないかと思います。(2014.10 新潟県 旧・松之山町)

アキノキリンソウ-全体2

森林限界超の標高1750m付近でもミヤマアキノキリンソウではなく、本種のようでした。
(2014.8 岩手県岩手山)

アキノキリンソウ-全体4

(2014.10 新潟県 旧・松之山町)


アキノキリンソウ-花

筒状花は少なく、頭花は1cm強。
(2015.8 長野県霧ヶ峰)

アキノキリンソウ-花2

片の幅がミヤマアキノキリンソウに比して狭い。片4列というのは、
正直、よくわからないものが多いと感じます。(2014.10 新潟県 旧・松之山町)

アキノキリンソウ-花3

これは4列確認できます。
(2018.9 長野県 旧・真田町)

アキノキリンソウ-葉

茎葉は卵形~卵状長楕円形で基部は柄の翼に繋がります。
(2015.7 秋田県八幡平)

アキノキリンソウ-葉2

中間部より上の葉。幅がやや細く柄もはっきりしない。
(2015.8 長野県霧ヶ峰)

アキノキリンソウ-葉3

葉裏。
(2015.7 秋田県八幡平)

アキノキリンソウ-葉

茎が立ち上がらなかった株の根性葉。花期はふつう、失われていることが多い。
(2017.9 長野県湯の丸高原)

アキノキリンソウ-茎

茎には上向きの細毛が見られました。葉は茎を抱かない。
(2014.10 新潟県 旧・松之山町)