(型) トネアザミ -ナンブアザミの別形状-

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
ナンブアザミのうち、葉が鋭く深裂するもの。ナンブアザミほどには丈が大きくならないものが多い。
従来はタイアザミと同じものとされてきましたが、最新の学説では、タイアザミを独立種とし、トネアザミはナンブアザミのsynonymであるとされるようになりました。
トネアザミとタイアザミはとてもよく似ていますが、本種は総苞中片と内片に腺体が見られることで見分けられます。タイアザミ(イガアザミを含む)には腺体はない。

※1 従来トネアザミを指す学名でしたが、現在はナンブアザミを指す。従来のナンブアザミの学名はキタカミアザミを指す。
※2 Y-Listではタイアザミのsynonymとの見解。

 

2017.10.21 作成
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 花2
  • 花3
  • <参考>
  • 整理

トネアザミ-全体

このあたりには特に多く、尾瀬ヶ原などでも見られました。
(2017.8 群馬県片品村)

トネアザミ-全体

高所にあったものは丈も小さく、いよいよタイアザミに似ていました。
(2017.8 群馬県谷川岳)

トネアザミ-全体2

(2017.8 群馬県谷川岳)


トネアザミ-花

総苞は鐘形~筒形、片は8-9列でナンブアザミ、タイアザミと同じ。
(2017.8 群馬県谷川岳)

トネアザミ-花2

片があまり長く伸びていなかったもの。
(2017.8 群馬県谷川岳)

トネアザミ-花3

総苞中片・内片に腺体があって粘ります。
(2017.8 群馬県谷川岳)

トネアザミ-葉

(2017.8 群馬県谷川岳)


トネアザミ-茎

葉の基部は茎をほとんど抱かない。
(2017.8 群馬県谷川岳)

参考

全体の写真の近くで見られた、いかにもナンアブアザミらしい姿のもの。
(2016.9 群馬県片品村)

紛らわしいので、以下に整理しました。

以下で赤いマークの部分 (ナンブアザミの1型) がこのページの「トネアザミ」を指します。

Y-List (旧) 科博サイト 現在
ナンブアザミ
C. nipponicum
キタカミアザミ
C. nipponicum
キタカミアザミ
C. nipponicum
ナンブアザミ
C. makinoi
  ナンブアザミ
C. tonense (注)
トネアザミ(タイアザミ)
C. nipponicum var.incomptum
トネアザミ(タイアザミ)
C. incomptum
 
タイアザミ
C. incomptum


注:古いトネアザミの学名が当てられた。トネアザミはここに含まれる。