イワオウギ

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マメ科 Fabaceae
マメ科 Legminosae
中部山岳で最もよく見るマメ科の花です。
丈は20-80cm、奇数羽状複葉で小葉は11-25枚、狭卵形から狭楕円形で1-3cm、裏面に軟毛が見られます。托葉は褐色の膜質で8-23mmで葉に対生する側でほぼ先端まで合着します。
花は葉腋から伸びた3-8cmの花序に付き、クリーム色で12-20mm、花期も苞は枯れかけたような姿で残っていることがあります。果実は2-4個の小節果からなる。

 

2018.1.22 更新
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イワオウギ-全体

8月初旬、白馬岳・葱平の最後の登りを汗かきかき登っていて、ふと上を見上げると
こんな感じで見えます。(2009.8 北ア・白馬岳)

イワオウギ-全体2

(2008.7 北ア・白馬岳)


イワオウギ-全体3

背景はアシボソスゲ。
(2008.7 北ア・白馬岳)

イワオウギ-花

花はやや黄色みのある白。
(2009.8 北ア・白馬岳)

イワオウギ-花2

萼は無毛。最下部の萼裂片が長い。竜骨弁が長く伸び、旗弁はやや小さめ。
(2015.7 北ア・白馬岳)

イワオウギ-花2

膜質の苞は開花までに脱落することが多いようです。
(2015.7 北ア・白馬岳)

イワオウギ-実

実は、リシリオウギなどの良く似たゲンゲ属と全く異なります。
その結果、本種だけ分けられてイワオウギ属になっています。(2010.8 富士山)

イワオウギ-実2

(2015.8 山梨県北岳)


イワオウギ-葉

葉は奇数羽状複葉、小葉は5-12対で狭卵形。表には毛はない。よく似たシロウマオウギなどに比べると小葉が細くて尖った感じに見えます。(2017.9 静岡県富士山)

イワオウギ-葉2

小葉裏。脈上を中心に毛が多く見られました。
(2015.7 北ア・白馬岳)

イワオウギ-茎

托葉は膜質で合生し、葉と対生する側に、茎に沿って残っています。
(2015.7 北ア・白馬岳)

イワオウギ-若い株

ムラサキモメンヅルもあるここでは、2つが同所に共棲しており、花がなくて
見分けにくかったが、托葉の違いで区別できました。(2017.9 静岡県富士山)