イカリソウ Epimedium grandiflorum var. thunbergianum
(品種) ジンバイカリソウ

2023.7.23 更新

イカリソウ 

分類
メギ科 イカリソウ属
植生環境
里 山地
開花時期
4-5月 草地 明るい林内
地域
主に大平洋側
特記
 -
特徴
丈は20-30cm、葉は根生葉、茎葉ともに2-3回3出複葉、茎葉は1-2個。小葉はゆがんだ卵形で先が尖り基部は心形、縁に刺状の毛が見られ、葉裏に毛が見られます。冬は地上部がすべて枯れます。
花は総状に付き、15-20mmの花弁4枚で、後ろが距となります。花色は白~ピンクで距は皆白い。萼片は8枚で内側の4枚は花弁状となり、外側の4枚は早落します。花茎が上がってから数日で咲き出します。
花色には変化があり、特に萼だけが赤く、花弁の白いものはジンバイカリソウと呼ばれます。
備考
エングラー : メギ科
類似種
トキワイカリソウ : 葉は冬に枯れず翌年まで残る。葉裏に微細な伏毛がある。
撮影地
2015.4 千葉市  他 

イカリソウ

花は葉より低い位置で咲くものも高い位置で咲くものもある。写真下は根生葉で茎葉と同じで2回3出複葉。 (2017.4 千葉市)


イカリソウ

花弁のうしろ側は距に続いていて、開花時に伸び始める。写真はまだ伸びきっていない状態。 (2018.4 千葉市)


イカリソウ

早落する外萼片はふつう2対(4個)ですが、3対(6個)見られるものも少なくない。写真では花弁(1,2) 内萼片(3,4) 外萼片(5,6,7)で、5,6,7は簡単に脱落したことから、外萼片は3対と思われる。 (2015.4 千葉市)


イカリソウ

雄しべは4、それに囲まれて子房があり、細く飛び出しているのが花柱。花弁を1つ取り除いて撮影。 (2024.4 千葉市)


イカリソウ

根生葉、茎葉ともに2回3出複葉、小葉はゆがんだ卵形、縁に刺状の毛がある。7月に撮影したもの。 (2023.7 千葉県四街道市)


(品種) ジンバイカリソウ f. heterochroum

ジンバイカリソウ

イカリソウは花色の変化がいろいろあり、特に内萼片が赤くて花弁の白いものをジンバイカリソウと呼びます。東京・陣馬山にちなむ名ですが、他地域でも見られます。 (2009.4 栃木県渡良瀬遊水地)