タチツボスミレ Viola grypoceras var. grypoceras

2024.5.18 更新

タチツボスミレ

分類
スミレ科 スミレ属
植生環境
海岸 里 山地 亜高山
開花時期
3-5月 草地 落葉樹林下 日当たりの良いところ
地域
全国
特記
 -
特徴
最もポピュラーなすみれ。有茎のすみれで花付きがとても良く、成長するとこんもりとマリ状に茂ります。丈は10-30cm、葉は心形、托葉は櫛形。
花は1.5-2cm、花色は淡青~淡青紫が一般的ですが、変化が多い。距は花色と同色。
  本種の品種群についてはまとめて別掲しています。こちらをご覧ください。
備考
エングラー : スミレ科
類似種
シチトウスミレ : 托葉が大きい。葉に光沢がある。
ケイリュウタチツボスミレ : 葉は三角状で基部は切形~浅い心形。花弁も細い。根茎は太い。
ツルタチツボスミレ : 茎は匍い、葉の基部はふつう切形。距は淡色。
テリハタチツボスミレ : 茎は匍い、葉はやや厚く強い光沢があり、基部は切形~浅い心形。距は白い。
ナガバタチツボスミレ : 茎葉は狭卵状三角形~披針形で大きく、托葉は披針形。
オオタチツボスミレ : 葉は明るい緑色で円心形、唇弁は網目状、距は白い。
撮影地
2016.3 千葉市

タチツボスミレ

最もよく目にする野生のスミレ。それだけにバリエーションがあり、類似種も多い。 (2017.4 東京都高尾山)


タチツボスミレ

唇弁の紫条はニオイタチツボスミレやオオタチツボスミレのような網目状にはなりません。側弁に毛はなく、柱頭は下向きに曲がる。 (2015.4 千葉市)


タチツボスミレ

距は先端に行くほど色が濃くなります。オオタチツボスミレなどと見分ける時に 決め手になります。 (2016.3 千葉市)


タチツボスミレ

葉は基本は心形で先がやや尖ります。但し下部の葉は基部が切形になるものも見られます。 (2015.3 千葉市)


タチタツボスミレ

托葉は2枚離生し櫛形。 (2015.3 千葉市)


タチタツボスミレ

閉鎖花と裂開した果実、種子。 (2024.5 千葉市)