いざ 花の東北へ

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cool & beauty ! ちょっと意味は違いますが、涼しくて様々な花が一度に咲く、それが東北のお花畑です。
初夏から夏にかけて、本州以南では屈指のお花畑があちこちに出現します。
多くは歩いて1-2時間で高山植物は沢山見られますし、海岸線までニッコウキスゲなどの花が埋め尽くします。
梅雨は関東より遅れますし、降水量も少ないですから、一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
秋も紅葉が素晴らしいです。
温泉に美味しい魚、酒も沢山あります。

★ 山には上がりたくない方 (歩きやすい靴なら何でも可)

八戸・種差海岸 (青森県)
東北のお花畑といえば、ここを外しては語れません。海岸線一帯は素晴らしいお花畑になります。ニッコウキスゲ、ノハナショウブ、キリンソウなどが海岸の草付き斜面一面に咲き乱れ、海岸の岩場にはスカシユリ、アサツキも沢山咲いています。全長6kmもありますが、遊歩道が完備され、背後に県道を走るバスが、更にJR八戸線の電車も走っていますから、それらの交通機関を上手に組み合わせて頂ければ、あまり汗をかかずとも回れます。一部は補助者がいれば車イスでも散策が可能です。花好きの方でなくても感激すること間違いなし、本州では超1級、可憐を通り越して豪華、最高の花の海岸です。他の地域に行かれる方も、是非お寄りになってください。

   

竜飛崎 (青森県)
竜飛崎は目前に北海道・渡島半島を望む津軽半島最北端の地で「津軽海峡冬景色」のイメージが強いですが、花もとても素晴らしい所です。渡り鳥のルートにもなっているため、北海道の植物が多く見られるのが特徴で、本州ではここだけというものも見られます。また、太平洋側のみで見られるはずのコハマギクが大群生しており、太平洋側植物と日本海側植物の交差点にもなっています。散策路の大半は一般の舗装道路ですが車の通行量は少なくてあまり危険ではないので、補助者がいれば車イスでも散策できます。車でしたら、行きか帰りに津軽西海岸を通って十三湖やベンセ沼等湖沼群に寄られると、全く異なる花々に逢うことも出来ます。


★ 足にあまり自信はないけれど、山は慣れていないけれど、高山植物が見たい方 (きちんと装備すれば大丈夫 ハイキングシューズ可)

秋田駒ヶ岳 (秋田県)
8合目までバスがあり、歩き出してすぐに高山植物に出会う事が出来ます。更に緩やかな昇りで1時間で阿弥陀池のお花畑です。ここから20分ほどの山頂に上がるのも良し、そこまで行かなくても、この周囲だけでも楽しめます。全体にとても歩きやすく整備されており、小さなお子様でも阿弥陀池まででしたらあまり心配はありません。運動靴で大丈夫です。ただし雨具等は完璧に用意しましょう。
なお、この山の特徴的な植物群の1つ、タカネスミレ、コマクサ、イワブクロ群落は山頂ではなく、外輪東縁の大砂焼にあり、阿弥陀池東側から20-30分ほどですので、余裕があれば是非お廻りください。8月以降なら、ここでミヤマキタアザミ、オクトリカブト(高山型)群落が見られます。


その他


栗駒山 森吉山 (ロープウエイ利用) 八幡平 など


★ 一般の方 (山になれていない方もきちんと装備すれば大丈夫 登山靴がベター)

早池峰山 (岩手県)
言わずとしれた固有種の宝庫、日本のエーデルワイスと言われるハヤチネウイユキソウをはじめ、ヒメコザクラ、ナンブトウウチソウ、私の大好きなナンブイヌナズナ、果てはナンブソモソモなどというものもあり、他の山では見られぬ花々がそこら中に普通に見られる別世界のような山です。全山蛇紋岩の山なので、歩き出して20分くらいで森林限界を超えて高山のような趣になります。そこから2時間かからずに山頂まで上がれますが、初めてこの山を訪れる花好きの方ならばここからは感激の連続なので、2倍の時間がかかるかもしれません。なお、蛇紋岩のため、降雨時や直後は岩が大変滑り安くなるので、特に下山時はご注意ください。

   

月山 (山形県)
高山植物が咲き乱れる山頂部だけでなく、山麓から中腹まで豊かに広がる美しいブナ帯も大きな魅力の山です。奥の深い山なので、体調や季節に合わせて様々なルート設定が可能で、初心者から経験者までいろいろ楽しめます。この山は関東以西で見られる植物と北方系植物の分界点になっているものが多く、その両方が見られるのが大きな特徴です。たとえば、ハクサンイチゲとエゾノハクサンイチゲ、ウサギギクとエゾウサギギクなどは両方有ります。なお、雪の多い年は7月になってももスキーが可能なこともあり、中腹の開花時期は雪融けに大きく左右されますのでご注意ください。

   

不忘山 (宮城県)
花は多少マニアックなものが多いですが、希少な種や地域限定の種がいろいろある山です。たとえば、春には本州では希少なユキワリコザクラの群落、秋なら和賀山系とここにしかないワガトリカブト、固有種のフボウトウヒレンなど、多少地味ですが、興味深い花々が見られます。現地案内のコースタイム表示は上り2時間となっていますが、標高差の割にきつく感じる上りなので、3時間くらいのつもりで行くのが無難です。
なお、蔵王スカイラインから往復縦走する方法もあります。やや時間はかかりますが、あまりきつさは感じません。途中の花々を楽しみながら行くのも良いかもしれません。

   

磐梯山 (福島県) 6月中旬~7月中旬
東京から車で3時間半ほど、仕事を終えてそのまま直行すれば翌日には帰れる距離で東北らしい最も近い良い山です。
西側の峠から上がれば楽ですが、南北にあるスキー場から上がるほうがより磐梯山らしい様々な花と出会う事が出来ます。途中、バンダイクワガタの群生地もあります。東北の山には珍しく、山頂からの展望は抜群、眼下に猪苗代湖や檜原湖を望めます。
裏磐梯で1泊すれば、吾妻連峰などバリエーションが自由自在です。6月ならば、喜多方のヒメサユリ自生地へ、7月ならば雄国沼の密度の高いニッコウキスゲ群落などが見事です。


その他


雄国沼 神室山 焼山 など


★ 健脚の方

鳥海山 (山形・秋田県) 7月中旬~9月上旬
広い湿性草原からなる西側の旧火山と溶岩の岩場や砂礫帯が続く東側の新火山があり、それぞれ外輪と火口底を進むルートを採ることが出来ますので、様々な花々を楽しめる山です。最も一般的なルート、鉾立からの往復なら両方を串刺しにして上がりますから一番楽しめます。
が、この山、単独峰としては東北一のスケールがあり、丸々1日を要します。お天気が良ければ、日本海に沈む夕陽の絶景を見る事が出来るかもしれません。また、西火山(鳥ノ海付近まで)だけでも充分に楽しめます。体力に自信がない、或いは時間がない方でも往復5時間あればゆっくり回ってこれると思います。
なお、おそらく本州では一番春が遅い山の1つですので、花の多くは7月になってから咲き始めます。6月半ばまでは花の多くは雪の下です。


その他


岩手山編張ルート 焼石岳 和賀岳 白神岳 飯豊連峰(山中泊あり) など


★ 健脚で経験豊富な方 (充分な体力、充分な山岳経験が必要)

南八甲田・櫛ヶ峰 (青森県) 7月~8月
以前は往復8時間程度でしたが、最近は往復10時間以上、その半分が藪漕ぎになります。高低差はたいしたことは有りませんが、距離が長く、ネムロコウホネのある黄瀬沼往復を含めると山岳では異例の往復20kmになります。更に中盤の藪漕ぎは灌木を含み、足下が全く見えないような所もありますので、慣れない方が単独で入るとかなりのストレスを感じるかもしれません。が、後半は原始に近い状態の美しい湿原が迎えてくれますので、それを楽しみにがんばってください。
多くの方が行かれる北八甲田と全く異なり、避難小屋もなく、登山道も未整備で携帯もつながらない広大な無人地域ですから、最悪に備えたビバーク装備は必須。夜間行動は藪でほぼ不可能、クマ鈴も必須。6月以前は土地勘がないと道を失う可能性も・・・。でも山頂直下から広がる湿原は感動します。


その他


関東甲信地方と異なり、あまり知られていない山は低山でも想像以上の時間がかかることがあります。 ガイドブック記載の山でも、メジャーでない所はヤブ漕ぎを強いられることがよくあります。


★ ちょこっと寄る (徒歩1-10分で目的地に到達します)

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大場谷地 (秋田県) 5-7月
能代市に河口を持つ米代川水系と秋田市に河口を持つ雄物川水系の分水嶺にある南北に長い広い湿原です。八幡平から田沢湖方面に車で抜ける途中にあります。5-6月はミズバショウの大群落がありますが、雪融けに差があるため、下流から上流に向かって順に咲いていくため、長い期間楽しめます。また、ニッコウキスゲ、レンゲツツジ、コバイケイソウ、ワタスゲがほぼ同時期に咲く場所であもり、他ではあまり見る事の出来ない素晴らしい光景になります。
この湿原自体、国道に面していて、一部には木道もひかれています。写真の場所は木道を歩いてわずか5分くらいの所ですから誰でも簡単にいくことが出来ます。ただし、クマの出没頻度が高い地域なので、お気を付け下さい。

   
長靴があったほうがいいかも・・・

刺巻湿原 (秋田県) 4-5月
ミスバショウが咲き乱れる湿原の脇を新幹線が走る・・・こんなシチュエーションはさすがの東北といえども他にはないのではないかと思います。鉄道ファンならずとも、見てみたくなるのではないかと思います。ここは田沢湖線JR刺巻駅の駅前。駅の下り線ホームはミズバショウの最高の展望台でもあります。
本当の刺巻湿原はここから国道沿いに徒歩10分ほどの所ですから、新幹線とのコラボを見たらそちらも堪能させてください。もっと沢山のミズバショウが咲き乱れています。季節は4月下旬・・・桜が咲く少し前くらいです。
なお、盛岡から鉄道で往復される場合、電車の時刻表にはくれぐれもお気を付け下さい。県境を越える鈍行列車は1日に何本もありません。

   

ベンセ湿原 (青森県) 6-7月
不便な所にあるので、観光ではなかなか足を伸ばせんが、植物好きの初心者から上級者まで、いろいろな楽しみ方が出来る場所です。この湿原を含むこの一帯は津軽西海岸の砂丘帯の後背湿地で、多くの沼が点在しており、水生植物の宝庫です。関東周辺では見られなくなったいろいろな植物が元気にがんばっていて、研究者も注目されている場所の1つです。
一方、ベンセ湿原は地元では有名なニッコウキスゲとノハナショウブの群生地。それはそれは見事です。ミズトンボなども沢山あり、驚きました。
ただ、最初にお話したように不便な所で車がないとまず無理です。道は免許取り立ての方でも何の不安もない、高速道路のようなものすごく走りやすい道なのですが・・・。


その他


種山高原(岩手県)



★★★ ご注意 ★★★

以上の散策・山行の記述につき、筆者は読者の皆様の安全を担保するものでは有りません。個人差もありますので、改めて他のガイドブックや登山地図等を ご覧頂き、ご自身の判断でご計画頂ければと思います。