ハチマンタイアザミ Cirsium hachimantaiense


ハチマンタイアザミ

分類
キク科 アザミ属
植生環境
亜高山
開花時期
7-9月 草地
地域
八幡平
特記
 -
特徴
総苞がとても粘るのが特徴のアザミ。
丈は0.6-1.2m、hgには縮毛が密生します。根生葉は厚く、長さ40cmほどあり、広倒卵形から広楕円形と大きく、5-7対に羽状中~深裂し、鋭い刺がありますがオニアザミほどではありません。茎葉は茎を抱きます。
頭花は2-3個が茎頂に下向きに密に付きます。総苞は径20-25mmの広鐘形でクモ毛はないか少なく、片は7-8列で圧着し、外片は短い。腺体は黒く発達して非常によく粘って虫などをくっつけます。
備考
エングラー : キク科
類似種
オニアザミ : 総苞片6列、本種ほどには粘らない。
ハリオニアザミ : 総苞片6列、外片に1-2対の刺がある。本種ほどには粘らない。
ツガルオニアザミ : 全体に大きく、上部で分枝して散房状に頭花が付く。根生葉は特に大きく、刺は弱い。
撮影地
2015.7 岩手県八幡平

ハチマンタイアザミ

八幡平上部の狭い範囲で見られます。少し下ではよく似たオニアザミもありました。頭花は下向きで総苞は半球形、総苞は黒褐色で粘り、光沢があります。クモ毛も見られ、頭花の基部には葉が付きます。 (2014.7 岩手県八幡平)

ハチマンタイアザミ

総苞片は分泌物で数えにくく、多くは7列に見えました。外片は明らかに短い。腺体は外片のものも大きく、内片(6-7列目)には見られないようでした。分泌物の量は半端ではなく、総苞片が見えなくなってしまうものも・・・。他のオニアザミの仲間もよく粘りますが、本種は格別。基部にある線形のものも小さい苞葉の刺ではないかと思う。 (2015.7 岩手県八幡平)

ハチマンタイアザミ

下部の葉は羽状深裂で5-7裂。縁には刺がありますが、オニアザミやチョウカイアザミより刺々しさはないようです。葉の表面は意外と毛が多い。 (2014.7 岩手県八幡平)