ヒガンマムシグサ

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サトイモ科 Araceae
春の彼岸頃に咲き出すと言われるテンナンショウ。花が咲いてから葉が展開します。
花は葉よりも上で咲き、偽茎と花茎は同長
仏炎苞は紫褐色で緑がかることが多い。付属体の先端は少し膨らみます。
花の後に展開する葉は2枚で小葉は7-11枚、線形~広楕円形。ふつう、小葉の中央に白い斑が入ります。
葉が展開するとマムシグサに似ますが、多くの場合、ウラシマソウの前咲くのは本種、後に咲くのがマムシグサ

 

2020.6.17 更新
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ヒガンマムシグサ-全体

葉が展開し始めた頃。この年は春が早くて、本当にお彼岸の頃に咲き始めたようです。
舷部が筒部より長い。(2013.3 千葉市)

ヒガンマムシグサ-全体2

完全に展開すると、花茎は偽茎とほぼ同長、或いは偽茎より長い。
写真は小葉に斑のないもので、ここではこれが普通でした。(2019.3 千葉県館山市)

ヒガンマムシグサ-全体3

偽茎からいきなり花だけが出てきます。写真は咲き始めたばかりの状態。
仏炎苞の基部はまだ見えていない。(2016.3 千葉市)

ヒガンマムシグサ-全体4

花茎が伸びてもまだ葉は出てこない。もう少し伸びると葉が出て、全体1のような姿になる。
(2016.3 千葉市)

ヒガンマムシグサ-全体5

葉が出るとこんな感じ。口辺部の耳は葉が出る前より多少大きくなるような気がする。
(2013.3 千葉市)

ヒガンマムシグサ-果期

果期
(2017.7 千葉県 旧・天津小湊町)

ヒガンマムシグサ-果期2

まだ若い状態
(2020.6 千葉県鴨川市)

ヒガンマムシグサ-花

付属帯は先端がやや膨らむものが多いですが、棒状のものも少なくない。
口辺部の耳は大きくないか、ほとんどない。(2016.3 千葉市)

ヒガンマムシグサ-花2

仏炎苞が緑色のもの。
(2015.3 千葉市)

ヒガンマムシグサ-花3

白条はやや隆起していました。
(2016.3 千葉市)

ヒガンマムシグサ-花3

虫の出入り口があるようなので、雄花でしょうか?
(2015.3 千葉市)

ヒガンマムシグサ-葉

葉は2枚で鳥足状、小葉は7-13枚。葉の中央の脈上に白い斑があるものが多い。
(2015.4 千葉市)

ヒガンマムシグサ-葉2

斑がかなり大きいもの。
(2013.3 千葉市)

ヒガンマムシグサ-偽茎

(2018.3 千葉県鴨川市)


ヒガンマムシグサ-芽出し

ニョキニョキと伸びてきた状態。時期を除き、マムシグサとの差異は判らない。
(2016.3 千葉市)

ヒガンマムシグサ-芽出し2

先に顔を出したのは蕾。
(2017.3 千葉市)

以前掲載していた清澄山(千葉県 旧・天津小湊町/君津市)のものにつき、口辺部の耳状のものがやや大きいこと、撮影が4月上旬~中旬であることなどから疑念が生じたため、削除しました。

現在掲載のものは、全て千葉市内の同一場所のものです。ここでは例年3月中旬に開花しており、本種と思われますが、この写真においても、葉の展開前は耳部は小さいながら、展開後は拡がっています。

 




ヒガンマムシグサ-花5

葉の展開が進んでいる頃の花。耳部が少し大きくなっている。
写真は花1と同じ花で、1週間後の様子。(2016.3 千葉市)