イヌタヌキモ

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タヌキモ科 Lentibulariaceae
根がなく、水中を漂う食虫植物。
茎は1mに達し、葉は1.5-4.5cm、基部で2分しそれぞれ更に細かく細裂します。ふつう、捕虫嚢は多数付く。
花は茎よりやや太い1-5cmの花茎に3-10個付き、径1cm。距は下唇より短く鈍頭
よく似たタヌキモはオオタヌキモイヌタヌキモの自然交配種で、果実は出来ません。

 

2020.4.23 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 葉2
  • 捕虫嚢
  • 捕虫嚢2
  • 捕虫嚢3
  • 殖芽
  • 殖芽2
  • 芽出し
  • 葉5<参考>
  • 葉6<参考>

イヌタヌキモ-全体

水中から葉の茎より遙かに太い花柄を伸ばして、水上に花を付けていました。
藻のように見えるのが葉。(2012.8 青森県三沢市)

イヌタヌキモ-全体2

(2017.7 青森県 旧・木造町)


イヌタヌキモ-全体3

左上に伸びる糸状のものは、花序柄になるものだろうか?
(2017.7 青森県 旧・木造町)

イヌタヌキモ-花

(2012.8 青森県三沢市)


イヌタヌキモ-葉

葉は糸状に裂け、捕虫嚢が多数付きます。
(2017.7 青森県 旧・木造町)

イヌタヌキモ-葉2

葉の最終裂片にある「歯牙状の突起」とはこのことでしょうか?
(2017.7 青森県 旧・木造町)

イヌタヌキモ-捕虫嚢

捕虫嚢。2本の毛のようなものがある部分が水の出入り口。この毛は「おとり」の役割を
果たすそうで、開閉を司る触刺とは異なる。(2014.5 千葉県 旧・成東町) <栽培>

イヌタヌキモ-捕虫嚢2

捕虫嚢を縦(厚みの薄い方向)から見ると、水の出入り口にある毛は2本程度あり、
それぞれいくつか分枝しているようでした。(2014.5 千葉県 旧・成東町) <栽培>

イヌタヌキモ-捕虫嚢3

虫をとらえた様子。
(2019.5 千葉県 旧・成東町)

イヌタヌキモ-殖芽

秋になると、茎の先端に球形の殖芽ができます。翌年はここから成長します。
(2017.10 秋田県 旧・皆瀬村)

イヌタヌキモ-殖芽2

(2017.10 秋田県 旧・皆瀬村)


イヌタヌキモ-芽出し

殖芽から茎を伸ばし、既に捕虫嚢も付けていた。
(2017.5 青森県八甲田山)

イヌタヌキモ-葉5

水が干上がってしまったばかりの所にあったもの。多分本種ではないかと・・・。
(2015.8 青森県 旧・木造町)

イヌタヌキモ-葉6

栽培のものに比して、自生のものは捕虫嚢も立派。
(2015.8 青森県 旧・木造町)