アザミ属不明種2 (遠野) <参考>

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
北上高地の狭い地域の草原で見られたアザミ。
(観察による記述)
丈は0.3-0.8m、茎は上部でまばらに分枝します。葉は羽状中~深裂し、硬質で刺は鋭く、基部は茎を抱きません。根生葉は花期には見られません。茎には長毛が密生するものと、微毛程度のものがありました。
頭花は上向きで、総苞はとても長く開出し、クモ毛があり、ガンジュアザミに似ていますが、下部は葉状、若しくは、総苞の下に苞葉が複数付く。
同様に苞葉が複数付くクルマアザミと呼ばれたものは、ノハラアザミのsynonymとされ、総苞片は短い開出。

 

2015.9.18 作成
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 花3

アザミ不明種2-全体
期待した場所で納得できるトオノアザミは見つからず、市内北部の山地を探した時に
偶然見つけました。一帯は深成岩の岩がまばらに露出するヒザから腰丈の草原。
個体数はこの場所では100程度。他は不明。(2015.9 岩手県遠野市)

アザミ不明種2-全体2

上部の葉はまばらで小さく、頭花以外のシルエットはノハラアザミに似ていますが、
付近にあるのはナンブアザミタムラソウオヤマボクチなど。(2015.9 岩手県遠野市)

アザミ不明種-花

頭花の基部には複数の苞葉と思われるものが見られました。
(2015.9 岩手県遠野市)

アザミ不明種-花2

総苞片は長く、開出部は鋭利な三角状。クモ毛も見られました。
(2015.9 岩手県遠野市)

アザミ不明種-花3

総苞片の縁には毛があり、面にも微細な伏毛が見られました。この様子は、
この周囲のナンブアザミでも広く確認できた。(2015.9 岩手県遠野市)

アザミ不明種2-葉

葉は狭披針形で羽状中~深裂。厚みと光沢があり、刺は鋭い。
大きな葉は下部に集まっていました。根生葉はない。(2015.9 )

アザミ不明種2-茎

葉は茎を抱かない。写真の茎に開出した毛が密生していますが、
短い毛がまばらにしかないものも見られました。(2015.9 岩手県遠野市)