イチヤクソウ属・コイチヤクソウ属は花で見分けるほうが容易なものと、葉で見分けるほうが確実なものがあります。
1.花で容易に区別できるもの
花冠がピンク色 ※1 |
花が上部に集まって付く ※2 |
花柄が上部で弓なりになり、下向きに花が付く |
※1 希に、コバノイチヤクソウやマルバイチヤクソウも赤みを帯びるものがありますが、本種は花冠全体がピンクになる。
※2 エゾイチヤクソウも同様ですが、最近、本州では確認されておらず、絶滅した可能性がある。
2.残りは葉で区別する
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長さは3-6cm 基部は円形 普通花や花茎に赤味がない 幅と長さが同長のこともある |
長さは1.5-3cm 基部は円形~くさび形 普通花や花茎に赤味がある |
基部は切形~浅い心形 先端がわずかに凹む |
基部は深い心形 先端が僅かに凹む ※3 |
※3 ジンヨウイチヤクソウは葉に斑があるのが特徴ですが、他の3種でも斑が入るものは珍しくなく、斑だけでは区別できない
3.その他
ヒトツバイチヤクソウ | イチヤクソウの葉が退化したもの。葉は0-1枚 |
ムヨウイチヤマソウ | ベニバナイチヤクソウの葉が退化したもの。葉は0-1枚 |
※ ムヨウ(無葉)、ヒトツバ(一つ葉)の言葉に惑わされがちですが、葉の数が0か1かで区別するわけではありません。 |