APG 三ツ峠・御坂山塊の花

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2018.11.21 更新
■観察範囲

三ッ峠山表登山道(達磨石から)、裏登山道、母の白滝口登山道、笹子-清八峠-三ツ峠山、御坂峠-御坂山-天下茶屋、及び旧国道沿い

■掲載種を観察した時期
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(一部の希少種については、掲載を見合わせております)

 


富士の最高の展望台として知られる三ツ峠山ですが、クライミングゲレンデとしてもよく知られています。花好きにとっては花の宝庫、フォッサマグナ要素と呼ばれる植物をいろいろ観察することが出来ます。これだけの魅力があって、しかも東京から2時間ほど、山頂までのアプローチも1時間足らずですから、多くの人に愛されてきたのも当然のことと思います。

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■ 特徴的な花 (2ページ目まで)
セイタカトウヒレン (キク科)
9月 草地 林縁
丈は大きく、0.7-1mほど、中部以下の葉は心形で幅広い翼のある柄があり、そのまま茎に沿下します。総苞は赤黒く、片は9列で開出しない。
 
  タカオヒゴタイ (キク科)
9月 林内 林縁
下部の葉がバイオリン形に切れ込むことが多く、柄にも茎にも翼はない。総苞片は7列で開出。ヤハズヒゴタイもここにあり、葉はよく似るが総苞片は5列。
     
ヒメヒゴタイ (キク科)
9月 林内 林縁 -絶滅危惧2類
9-10列ある総苞片の先が箱花と同色の花弁状になるかわいらしいトウヒレン。中部以下の葉は羽状深裂~全裂し、柄の翼は茎の翼に続きます。
 
  カイトウヒレン (キク科)
9月 林内 -自然交雑種-
セイタカトウヒレン x コウシュウヒゴタイ。セイタカトウヒレンに似るが、茎の翼が狭く、総苞が赤味をおびず、片が7-8列と少なく、先が短く開出。
     
ヤハズハハコ (キク科)
7-8月 砂礫地
丈は20-30cmほど、茎や葉裏は綿毛があって白く、葉は倒披針形が鈍頭、基部は茎に流れる。総苞片は乾いた膜質。
 
  シロカネソウ (ツルシロカネソウ) (キンポウゲ科)
5-6月 落葉樹林内
丈は15cmほど、根生葉は1つ、茎葉は1対、3出で側小葉が2全裂、頂小葉は菱形。花はハコネシロカネソウより大きい。花弁は小さく、黄色。
     
レンゲショウマ (キンポウゲ科)
7-8月 落葉樹林下
丈は40-80cm、下部の茎葉は2-4回3出複葉で小葉に鋸歯がある。花は下向きに咲き、径3-3.5cm、花弁状の萼の内側に花弁が直立します。
 
  キバナウツギ (スイカズラ科)
4-5月 林縁
丈は2-3m、新枝に2列の毛がある。葉は無柄で両面に毛がある。花は淡黄色、花冠下側にオレンジ色の網目模様がある。
     
イブキスミレ (スミレ科)
4月 火山灰地
有茎のスミレながら、花期には茎はほとんど認識出来ず、終わり頃から伸び始める。托葉は全縁。花は淡紫色、側弁は有毛、距は太く短めで白い。
 
  ヒメスミレサイシン (スミレ科)
5月 針葉樹林の林縁。
フォッサマグナ要素の植物。葉は花と同時に展開し、果期には開ききっていないことが多い。花の側弁の毛はなく、萼に付属帯はなく、距は短い。
     
ゲンジスミレ (スミレ科)
4月 草地
葉は円形に近く、基部は心形、裏面は赤い。花は淡いピンクで花弁の基部はやや黄緑色を帯びる。側弁は有毛、距は細長い。
 
  キスミレ (スミレ科)
5月 礫地 火山灰地
葉は心形で先は鋭頭で葉裏はしばしば赤い。上部の茎葉は細い傾向。花弁の裏面は赤味を帯び、側弁には毛があり、唇弁がやや小さく赤条がある。