八方尾根の蛇紋岩分布

総論1-7 8.白馬周辺 9.唐松八方 10.南ア北部 11.富士周辺
12.秩父 13.足尾南東部 16.早池峰周辺 17. 利根川    


八方尾根の蛇紋岩帯は、観光などで紹介されている範囲よりかなり広く、八方のゲレンデのほぼ全体に及びます。


この図は、独立行政法人産業技術総合研究所地質調査総合センターの地質図、及び国土地理院地形図を参考にして、新たに作成しました。
  八方固有の植物や蛇紋岩特有の植物が多く見られる八方尾根ですが、蛇紋岩帯はリフト終点の八方池山荘~八方池間だけでなく、それより遙か下、兎平(最初のゴンドラリフトの到着地)から始まっています。
また、上は八方池から丸山手前の上ノ樺まで続きます。(下の樺-上の樺間は特徴はやや希薄)
その他、ゲレンデのほぼ全ても蛇紋岩帯です。

ゲレンデは人工的なイメージがありますが、蛇紋岩固有の植物が広範囲に見られます。兎平-黒菱平間などは傾斜は非常に急ですが、とても花が多く、ハッポウタカネセンブリなどは群生しています。(※)

遠見尾根の蛇紋岩帯は地蔵ノ頭までですが、リフトの下半分は観光開発されて外来、園芸、他場所の自生種が持ち込まれており、影響は排除出来ません。

※ご注意 ゲレンデは道が明瞭でなく、傾斜が非常にキツくて滑り安い場所があり、安全のために上りで散策されることをお勧めします。またリフト下など立ち入りが規制されている場所があります。


ご注意 地形図と地質図の間に、若干のズレが生じているかもしれません。
また、地質図を簡略化する際に誤りが生じている恐れもありますので、イメージとしてご利用ください