2018.11.20 更新
■観察範囲 車山~車山湿原~八島湿原、
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美ヶ原や霧ヶ峰は、フォッサマグナ帯の中でも最も古い火山ですが、今は穏やかな草原や湿原となって、様々な亜高山帯の花々が咲き乱れています。東京から3-4時間、いずれも車でアプローチでき、歩道も整備されていて、家族連れには絶好のフィールドです。
■ 特徴的な花 |
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ヒメトラノオ (オオバコ科) 8-9月 草地 葉が狭披針形で基部が短い柄状になるところがヤマトラノオとの違いですが、近年は分けないという考え方も有力。 |
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ニッコウオトギリ (オトギリソウ科) 7-8月 草地 葉の縁に黒点が、葉面に赤点があり、時に黒点が混じる。花径は1-1.5cm、花弁と萼に黒点と明線がある。アカテンオトギリは本種のsynonym。 |
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コウリンカ (キク科) 8月 草地 -絶滅危惧2類- 丈は50-60cmほど、頭花は径3-4cm、舌状花が長く、反り返ります。茎葉にはクモ毛があり、基部は茎を抱く。 |
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モリアザミ (キク科) 9-11月 草地 俗に「ヤマゴボウ」と呼ばれるものは本種。丈は1mまでで、茎に毛が密生。葉は茎を抱かず、頭花の総苞片は6-7裂で長く開出、外片は反曲します。 |
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ネコヤマヒゴタイ (キク科) 8-10月 湿った草地 -絶滅危惧2類- 葉が披針形~線状披針形と細いトウヒレン。総苞片は7-8列で赤味があり、先端は尖ります。近年、ここのものをキリガミネトウヒレンと分ける考えがある。 |
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シナノトウヒレン (キク科) 8-9月 草地 セイタカトウヒレンとヤハズヒゴタイの交雑種とされてきたが、種であるという意見がある。総苞はセイタカ・・・に似るが、片は5-6列しかなく、少し開出。 |
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キンバイソウ (キンポウゲ科) 7-8月 草地 林縁 高山でよく見られるシナノキンバイの山地版のような花。丈は40-80cmほどになります。花弁に見えるのは萼片で5-7個。 |
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マツムシソウ (スイカズラ科) 8-9月 草地 高原等で夏の終わりによく見られる花。丈は60-90cmほど、葉は数回羽裂し、最終裂片は線形。花は径4cm、総苞片は線形。 |
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サルマメ (サルトリイバラ科) 6月 草地 矮性のツル性低木。枝に刺はなく、時に巻きひげを出す。葉は楕円形で円頭、3脈があります。花は葉腋に1-3個と少ない。 |
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シロスミレ (スミレ科) 5-7月 湿った草地 1000m以上で見られるスミレ。葉は長い柄があり、葉身は柄より短くヘラ形で直立します。花は白色で側弁に毛があり、距は短い。 |
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レンゲツツジ (ツツジ科) 5-7月 草原 林縁 花は葉の展開と同時に咲き、花冠径5-8cmと在来のツツジでは最も大きく、5中裂、上側裂片に濃い朱色の斑が見られます。 |
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シナノタイゲキ (トウダイグサ科) 5-6月 草地 タカトウダイによく似ていますが、葉が薄く、裏面に毛軟毛が密生しています。花の腺体は広楕円形、子房に先の丸い突起がある。 |
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アサマフウロ (フウロソウ科) 8-9月 湿った草地 -準絶滅危惧- 花がやや濃いめのピンクで花径が3-4cmと大きいフウロソウ。花弁にはさらに濃いピンクの条があります。葉は基部付近まで5深裂。 |
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ベンケイソウ (ベンケイソウ科) 9-10月 草地 花は密な散房状に付き、全体として半球状、花弁はやや淡いピンクで心皮は赤い。葉には短い柄がある所がムラサキベンケイソウとの違い。 |
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ニッコウキスゲ (ツルボラン科 (ススキノキ科)) 7-8月 草地 夏の高原の代名詞の花。ここでは梅雨の終わり頃から咲き始めますが、東京近郊でもよく育ち、栽培も可能です。 |
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スズラン (クサスギカズラ科) 4-6月 草地 林縁 花は総状花序に付き、葉よりも低い位置で咲きます。葉は通常2枚。園芸店の「スズラン」はセイヨウスズランで、本種とは別種。 |