2018.11.17 更新
■観察範囲 銚子市海鹿島~犬吠~長崎鼻~外川、屏風ヶ浦 ■掲載種を観察した時期
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太平洋に突き出した先にある銚子は、3方を海に囲まれているため、寒暖の差が際だって少ない地域です。逆に、いつ行っても風が強く、撮影には苦労させられます。イソギクの北限地としても知られていますが、北限という割には大群生しており、11月上旬は見事です。
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■ 特徴的な花
ウンラン (オオバコ科) 8-9月 砂浜 下部の茎は地を匍います。葉はやや肉質で白緑色、。花は下唇が袋状に膨らみ、筒部の後ろは距になります。このあたりが南限。 |
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マルバハマシャジン (キキョウ科) 9-10月 草地 葉腋間が短く、丈も10-40cm程度までしか伸びないツリガネニンジンの品種。かつてはハマシャジンを分けていたが、近年は本種に含める。 |
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イソギク (キク科) 11月 岩場 礫地 千葉の海岸の象徴的な植物。葉裏や茎は白く、頭花に舌状花はありません。舌状花のあるものは、ハナイソギクの名で呼ばれるイエギクとの交雑種。 |
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ハマアキノキリンソウ (キク科) 10-11月 草地 ミヤマアキノキリンソウの変種で、丈が小さく、15-20cmの小型のもの。葉は厚みがあり、頭花の総苞片は3列。 |
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ネコノシタ (キク科) 6-11月 砂地 茎が砂浜を長く匍って広がりますが、砂に埋もれていることも多い。葉は3cmほどでひどくザラツきます。花は径2cm前後。 |
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エゾタンポポ (キク科) 3-5月 草地 総苞外片と中片は短くて幅が広く、内片は細長く外片の2倍程度あります。シナノタンポポとよく似ており、見分けは付かない。 |
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ハマコウゾリナ (キク科) 5-6月、9-10月 草地 コウゾリナの品種で基部付近で分枝して橫方向に拡がり 丈が10-25cm程度にしかならないもの。上部の茎葉は小さい。 |
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ハマツルボ (クサスギカズラ科) 9-10月 草地 葉に厚みがあり、幅が広いツルボの海岸型変種。花序も短いものが多く、その分丈も低い。 |
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イワダレソウ (クマツヅラ科) 8-10月 砂地、舗装道路脇 茎は地を匍って拡がり、立ち上がって花序を付けます。花序は円柱状で花は小さく、約2mmで、上から見ると白い点にしか見えない。 |
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ソナレマツムシソウ (スイカズラ科) 10月 草地 -絶滅危惧2類- 海岸性のマツムシソウ。アシタカマツムシソウを含める見解がありますが、ここのものは葉に強い光沢があって厚く、総苞片も短い太く、別種と考えている。 |
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ハマカンゾウ (ツルボラン科) 8-10月 岩場 草地 海岸で見られるキスゲ。葉は厚みがあり、冬も枯れずに残ります。花序は2分し、5個程度付き、花被片はオレンジ色、中脈付近は淡色。 |
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ハママツナ (ヒユ科) 9-10月 砂地 下部からよく分枝して株立ち状、丈は20-60cm、葉は断面が半月状の線形で先は鋭頭。花は葉腋に1-5個ずつ付くも小さくて目立たない。 |
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センブリ (リンドウ科) 10-11月 風衝草地 ここでは丈はあまり伸びず、10-15cm程度、花冠は5裂、時に4裂で径2-3cmほどでやや密に付く傾向があります。 |
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