2013年10月

 
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※ 日付はいずれも撮影日です。アップは不定期に行っています。
  10月16日以降
10.14 からかさお化けの大集団  
きのこ

今年は夏が暑かったせいかキノコのあたり年、近所でもあまり見ないキノコがいろいろ出て、名前のわからないキノコの写真はたまる一方。

スダジイか何かではいかと思われる径50cmほどの木の切り株のまわりに、このきのこがびっしりと生えていました。最初は小さい長細い卵のようなものが出てきて、それが7-8cmになると笠が開いてカラカサお化けみたいな姿になるようです。これが数十個ひと塊になっていて、そののような塊が10個くらい、この切り株の廻りを一周ぐるっと囲んでいましたので、すごい数です。ちょっと不気味です。

家に帰って調べると、ササクレヒトヨタケ???。もしそうならば、食べると美味しいと書いてあり、栽培もされていて、最近は輸入もされているそうです。ただし、酒と一緒に食べると二日酔いになるとのこと・・・いずれにせよ、あっていればの話です。

   
10.13 やっと撮れたクロヤツシロランの花  
クロヤツシロラン

近所にあるこの花を撮影しようとして、いったい何年かかったんだろうか。11月ににょきにょき出てくる果実は飽きるほど見ているのに、毎年前年とは違う所で咲いて、まるでモグラたたき、がっくりさせられ続けてきました。その結果、この花探しはすっかり飽きてしまい、普通なら9月末に探すのですがすっかり忘れて、今日、慌てて思い出して出かけました。

・・・の結果、1つ、それも1輪だけですが、奇跡的に見つけることが出来ました。嬉しいというより、一仕事やっと終わったという感じ。でも、竹林にあった腐りかけた倒木の下で、すぐ前30cmほどの所に低木があってファインダーが覗けないというとんでもなく撮りにくい所。もうこの花探しは終わりにしたいので、何とかがんばりました。
あとは、アキザキヤツシロラン、でももう時期も遅くて探す気にならず、また来年です。

クロヤツシロラン のページ

   
10.11 やはり近所にもあった・・・アブノメ  
アブノメ

千葉市は千葉駅以南を除けば海岸まで台地が迫り、昔は多くが畑。田んぼは狭い谷津に限られます。急速に都市化が進んでも、駅から離れた谷津田は開発から逃れました。
そんななので、残った田んぼの多くは自家消費用に作っている規模。農薬もあまり使われない。区画整理もされていない。ですから意外と種の保存状態も良い。アブノメも近所に絶対にあると信じて、一昨年より探していました。そして今日、ついに見つけました。
この田んぼ、幅4-50mほどの狭い谷津のどん詰まりにあり、水は湧き水、用水路は擁壁もなし。土手には、ヤマハッカ、ユウガギク、ヤクシソウ、コシオガマ、リンドウなど秋の花がいっぱい・・・。田んぼはキクモ、シソクサ、キカシグサ、フタバムグラ、ヤノネグサ・・・。トンボもいっぱい、蚊もいっぱい・・・。絶対マムシもいるよなと思いながら、ヒメジソで埋まった畦を上機嫌で戻ってきました。

アブノメ のページ

   
10.10 いつのまにかコシオガマが・・・  
コシオガマ

お彼岸の頃に見に行った時はまだ蕾はごく小さくて、今年は暑いから遅いのかなあと思っていました。その後すっかり忘れていて、突然思い出して見に行きました。ちょうど見頃・・・というか、かなり咲き進んでいて、大きいものでは草丈70cmくらい、花を沢山付けていました。

実はここにコシオガマが沢山あることはだいぶ以前から知っていたのですが、毎年忘れてしまって、こんなに花を付けている姿を見れたのは今年が初めてでした。

ただ、台風一過の暑さで半袖、汗だく、さらに虫除けも付けていかなかったもので、当然のことながら藪の住人、蚊たちにお食事を提供することとなり、あっという間にボッコボコ。撮影を終えて、しばらくはかゆさにもだえていました。

コシオガマ のページ (今回分の更新は後日になります)

   
10.3 南三陸町に立ち寄って  
写真上は仮設の南三陸サンサン商店街 下は地元産のいろいろ
 

センウズモドキが自生する宮城県登米市。すぐ東はあの南三陸町、南は石巻市。震災後、久慈~八戸は10回近く訪れましたが、南三陸も石巻も津波の悪夢が強烈で、何も出来ない私などが訪れることが躊躇われて、小山1つが越えられませんでした。が、昨年、娘が南三陸でささやかな活動をさせて頂いたこともあって、娘に押されて、今回ひとりでお買い物ツアーをしてきました。

写真はお土産。途中で食べてしまったものもあり、家まで無事持ってこれたのはこれだけ。全部地元産のもので、タコのおせんべい2種、完全無添加の魚の加工品5種・・・これ、美味しいのに安い!・・・それに、地元のおばあちゃん達が作ったらしい小物類、途中で食べちゃったのは笹かまぼこと燻製、それに、現地で食べた名物・キラキラ丼。ガソリン満タンにして・・・。
八戸や久慈と違って、町の機能ごと失われたここの復興は手つかず同然で、町があった場所は海際から山際まで見わたす限り真っ平ら。観光の目玉もなく、決して便利な場所ではないですが、また機会を作ろうと思っています。

南三陸さんさん商店街 公式ホームページ http://www.sansan-minamisanriku.com/
アクセス R398沿い 震災前の地図で志津川警察署があったあたり。他に建物がほとんどないので、行けばわかります。
   
10.5 やっぱりここは素敵な所 種差・ハマギク  
ハマギク

以前からハマギクが沢山あるなとは思っていましたが、いざ咲いてみると、海岸の岩場を埋め尽くすように咲いていました。何しろ7-8cmもある大きな花ですから、幅20mくらいはあるこの岩も写真にすると小さく見えます。

陸側から見るとあまり気づきませんが、岩の海側の下部には大きな株は少なく、前の津波で流されてしまったようでした。
あの震災は3月の枯れている時期でしたから被害は少なかったと思いますが、ハマギクは地上部に「幹」が残りますから、いろいろなものが引っかかって抜けてしまった株も多かったと思います。
それでも、あちこちに小さな株が芽を出し、ポツポツと花を付けていました。既に再生が始まっているようで、自然のたくましさを感じました。

ハマギク のページ

   
10.4 ミツバベンケイソウ・・・じゃなかった (10.13 訂正)  
ミツバベンケイソウ

よく見る地味なミツバベンケイソウとはかなり印象の異なる花がありました。場所は岩手県の海岸の岩場。海面から7-8mほど上で、この周囲だけ点々とありました。

葯が赤いのが何よりビックリ。葉も多肉で上部は広楕円形に近い。でも、花弁は淡緑色、葉も一部3輪生、他の思い当たる種もないし・・・。まさか、まだ見ぬツガルミセバヤってこともないだろうし、ミツバベンケイソウとするのが無難だろう・・・ということにしました。

でも、どこかで何かひっかかるような、そんな感じが残りました。ご存じの方がいらっしゃれば、ご連絡下さい。

ミツバベンケイソウ のページ

10.11 茨城県のN様より、チチッパベンケイソウ とのご指摘を頂きました。ありがとうございました。

   
10.3-5 センウズモドキが引っかかって・・・  
センウズモドキ

群馬のセンウズモドキ、どうも解せなかったので、本場物のセンウズモドキを見に行ってきました。
センウズモドキが確認できたのは・・・宮城県登米市、岩手県花巻市、青森県階上町の3カ所。うち、前2者では、典型的な淡色のものばかりでした。
また、岩手県久慈市でツクバトリカブトを確認しました。
更に階上町では、センウズモドキとツクバトリカブトとの交雑が疑われる個体が、また、すぐ北の八戸市ではセンウズモドキとオクトリカブトとの交雑個体がありました。
これに従えば、群馬の個体の多くはヤマトリカブト、若しくはカワチタブシとの交雑と思われました。

どうも、センウズモドキは交雑しやすい種のようですね。それとも、私のような者でも容易に気づける特徴ということかもしれません。 (写真は花巻市のもの)

センウズモドキ のページ

   
追悼 新井和也さん  

先日、北岳の広河原山荘に立ち寄った際、主の塩沢さんより、新井さんが7月に亡くなったということを伺いました。
剣岳登攀中に落石の直撃を受けたとのこと、経験を重ねても避けられない事故、不運としか言いようがありません。

ご存じの方も多いと思いますが、新井さんは植物写真家として活躍されていましたが、クライマーとしても高い技術と豊富な経験をお持ちでした。八ヶ岳・美濃戸地区や北岳、三ッ峠山などで自然保護活動もされていました。

親しくさせて頂いたわけではありませんが、何度かご一緒させて頂く機会があり、毒気のない、まじめで穏やかな青年でした。
最後は高尾山、偶然にお会いして、三ッ峠山のコイワザクラか何かの話をしたような気がします、10-20分くらいですぐお別れしてしまいました。
ご年齢を伺ったことはありませんが、たぶん40歳にいくかいかないかくらいではないかと思います。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

新井和也さんのホームページは、現在も公開されています。
http://members2.jcom.home.ne.jp/kaz-arai/
山と花のサイトです。彼を偲んで、是非訪れてみてください。素敵な花の写真も沢山掲載されています。