2013年11-12月

 
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※ 日付はいずれも撮影日です。アップは不定期に行っています。
   
12.12 こんな寒い時期に・・・  
ハト

庭にハトが代々住み着いています。兎に角暢気なハトで、昼間はよく、芝の上に座って片羽を上げ、目をつぶって気持ちよさそうに日向ぼっこしていて、私が近づくと目を開けてこっちを見ますが、いつものオヤジだと言わんばかりで動きません。

年末なので12月から少しずつ庭を綺麗にしようと木を剪定をしていたら、1日中ハトが木にくくりつけたザルに座っていて、私が3-40cmまで近づいて切っていても逃げないので、いくらなんでも変、もしやと思っていたのですが・・・。

やっぱり子育て中で、親の留守中に覗いたら、だいぶ大きくなったヒナが2羽、育っていました。ここ10年、毎年2-3回は巣立つのですが、12月生れは初めて。巣から出るまであと数日ですが、そこから2週間はこの木立の中で過ごすので本当の巣立ちはたぶんクリスマス頃。仕方ないので正月用に網をかけていたセンリョウの実を採れるようにしてあげました。寒さに負けずこのまま育って欲しいと思います。

   
11.16 シメは恒例のイソギク  
イソギク

近所以外のお花見のシメは、毎年イソギク。千葉県の野草のフィナーレの花で、お花見忘年会にふさわしい花、この花を見ずに1年は終われません。この花を見ると、今年も終わったんだなあと感じます。

今年は10月上旬くらいまで暑かったせいか、花が大幅に遅れていて、11月上旬に銚子に行きましたが、咲いていたものはほとんどありませんでした。それで忘年会をリベンジしに、外房に行ってきました。

遠目には咲いているみたいに見えますが、よく見ると、まだ半分咲き始めで半分は蕾・・・という感じでした。この分だと、今年は11月いっぱいは見れそうで、場所によっては12月も・・・、本当の忘年会もできちゃいそうです。

イソギク のページ

   
11.16 房総はまだ花盛り・・・ヤマハッカ  
ヤマハッカ

北海道や青森などは先の寒波で市街地でも大雪だったそうですが、房総の海岸はまだ秋の盛り。秋の花がいろいろ咲いています。トレーナー着ていると汗ばんで、何か申し訳ないような・・・。ヤマハッカもまだまだあちこちで見られます。

このヤマハッカ、丈が20-30cm程度と小さくて花が密に付くもので、千葉県内では銚子付近と外房の海岸一帯で見られます。写真のものはあまり風当たりのない小径沿いにあったものですが、風衝地などでは柄が短くて穂状に密に花を付けるので、遠目にはヤマハッカに見えません。

周囲の草丈が低く、日差しが強い海岸でヤマハッカが順応している姿だとと思いますが、花が少なくなった10月下旬(銚子)~11上旬(房総)に見られることが多く、草姿がほとんど乱れないので、里のものより断然綺麗に見えます。

ヤマハッカ(海岸型) のページ

   
11.9 難関ウメバチソウ  
ウメバチソウ

繊細な工芸品のようなこの花、皆様もご経験あると思いますが、花弁の白が際立つので、全体を撮影すると白が飛んでしまいます。どうやって撮ったらいいの・・・とよく聞かれますが、私だって教えてもらいたい・・・。

1つだけお試し頂くと良いのが、レフ板・・・といっても、アウトドアでそんなもの持って歩くバカもいませんから、白い印刷用紙に折り目を付けて、葉の側に光に向けて立てて置くとそこそこの効果があります。それと、花が上向きなので、上から被せて撮ると花弁の反射がキツイので難しい。それと、日差しのない明るい日中が撮りやすい。

なんて偉そうなこと言っている本人の写真が、全然ダメダメですから、上の方法はその程度まで。ただ、左の写真のように花だけだったら、一見テクニカルに見えるけど光の角度さえ気をつければ難しくありません。これで誤魔化すのが、私の最善の方法です。

ウメバチソウ のページ

   
11.9 センブリがいっぱい  
センブリ

最近見る機会が減ってしまったように感じるセンブリですが、あるところには沢山あります。ー以前、津軽地方のあまり人が訪れないような所に荒れ果てた展望施設があり、ベンチもあったので一服しようとしたら、その公園の地面やその周囲の斜面が数十m四方にわたってびっしりとセンブリの花で覆われていて、大変驚いたことがありました。

ここも以前から沢山あるなとは思っていましたが、花期に訪れたことがなく、一度咲いている時に見てみたいと思って帰りに立ち寄りました。思ったよりずっと沢山あって、ちょうど綺麗な時期でした。

ここのセンブリ、ハマセンブリであるという論文も出されているらしいのですが、筆者はハマセンブリとセンブリの違いが今一つはっきり判っていません。ご存じの方、是非お教え下さい。

センブリ のページ

   
11.9 風衝地はみんな小さい・・・ワレモコウ  
ワレモコウ

本当の海岸風衝地に行くと、何もかもがコンパクトで、花がめだって綺麗です。タイアザミだって30cm、ハマサワヒヨドリ20cm、マルバハマシャジン15cm、ハマアキノキリンソウ10cm、ハチジョウススキだって穂が胸の丈、下手したら腰丈、そのせいで、藪を漕いだら衣服が穂だらけです。

このワレモコウもせいぜい20cmほどとコンパクト。ですから、とっても撮りやすい。ただし、1つだけ問題が・・・。風衝地だけあって、いつも風が強いこと。毎年、年の最後にここに来るのですが、何年か前は風がものすごく強くて、ヒザをついてカメラを構えても体が煽られるほど、まともな写真は1枚も撮らせてもらえませんでした。
が、今年は久々に風も弱く、普段、厳しい自然環境に耐えてくれた花たちも、秋の穏やかな日差しをいっぱい浴びて迎えてくれました。

ワレモコウ のページ

   
11.8 秋の夕暮れ2景  
ススキ

今日は久々に終日雲一つない快晴。地平線に日が沈む所まで見えました。

その沈む寸前の秋の光が今日は強くもなく、弱くもなく、とても優しくて、ススキの穂も優しく淡く輝いていました。

この景色見ていたら、今シーズンももうすぐ終わりなんだな、と、ちょっと感傷的な気分になりました。そして、今年の冬は何しようか・・・と・・・。約4カ月のオフジーズン、何かしないと太るんですよね。皆様も・・・。

ワレモコウ

ワレモコウ、光を透過しない花なので、今まで逆光では撮影したことはありませんでしたが、イタズラ心を起こして試してみました。

他のカメラは知りませんが、私のキャノンのCCDは夕方の光を逆光で使うと、大気が燃えるような色になります。秋は特に強調されてしまうので、夕暮れ間近の弱い光を使ってみました。

もっと光が回り込んでコントラストのないモヤモヤっとした感じになるかと思いましたが、思い描いたようにならず。光が弱すぎた見たいです。まあ、とりあえずこんな風になりますというご報告・・・ということにさせて下さい。

ワレモコウ のページ

   
11.5 キセワタにススキはよく似合う  
キセワタ

毎年この時期、この原っぱでこの花を撮っていますが、今年は少し遅れているようで、まだ咲き始めでした。丈も例年より小さくて40cmくらいでした。

本当はもう少したってからのほうが花は綺麗だと思うのですが、そのうちに、周囲の草などを折ったり抜いたりされてしまうことが多くて、そうなると「花壇の花」みたいな写真になってしまうので、今がちょうど良かったかも知れません。

美人は3年暮らせば飽きると聞きますが、美人でなくても親しみやすい女性は魅力的。ネイチャー写真も同じ。綺麗であるよりナチュラルなほうが共感できて引き込まれる。綺麗に撮ろうと思わなくても、輝くものは輝きます。ちなみに、うちの嫁さんは若い頃からナチュラル派、娘はナチュラル越えて天然派。・・・大丈夫だろうか・・・。

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11.5 印旛沼はアマゾンパーク ・・ナガエツルノゲイトウ  
ナガエツルノゲイトウ

房総の山は鹿、猪、猿に加えてアライグマ、ハクビシン、話題のキョンと千葉サファリパーク状態で、ヒルもいっぱい元気ですが、北総の印旛沼も深刻化しているという話を聞き、出かけてみました。
最初に目に飛び込んできたのは水路を覆い尽くすホテイアオイ(要注意外来生物)。空き地に駆除したばかりのものが山になって積まれているのに、それでも水面が見えない。隣の水路、遠目に、ミズキンバイが・・・と思ってよく見たら・・・特定外来生物のナガエツルノゲイトウ。水面は緑の絨毯で隣の田んぼも畦も埋め尽くしていました。
印旛沼にはこれまた特定外来生物のカミツキガメも住んでいて、ここは日本のアマゾンかと思う有様。理由はいろいろあると思いますが、干拓で水が滞流するようになり、生態系の急激な変化を招いたのでしょう。下手に自然をいじるとしっぺ返しを食う一例ですね。

ナガエツルノゲイトウ のページ

   
11.1 紫に染まる秋色の成東湿地 ・・・ヤマラッキョウ  
ヤマラッキョウ

11月の声を聞くと、まずはここに行きたくなります。湿地を紫色の染めるヤマラッキョウの大群生・・・午後の光を浴びると、一層秋色が深まります。

今年はヒナノカンザシやタカトウダイの紅葉が少し遅れているみたいで、草紅葉というほどにはなっていませんでしたが、かえって優しく淡い色合いに見えて良かったです。ホソバノリンドウやウメバチソウもちょうど最盛期で、充分に秋を満喫できました。

ヤマラッキョウ のページ