2018.11.24 作成
■観察範囲 渡良瀬遊水地と、周囲の川沿いや湿性地 ■掲載種を観察した時期
■その他 好天時でも利根川、鬼怒川等が増水している場合は、立ち入り禁止となったり、立ち入れても植物に近づけず、観察が出来ないことがあります。 |
渡良瀬遊水地遊水地は東京・山手線の内側の約半分の面積に相当します。東京駅から新宿の高層ビル群までが全部アシ原のイメージです。洪水対策の人工施設ですが、開発や農薬汚染、河川改修などで減少した利根川中流域の湿性植物が多く生き残っており、希少種の宝庫となっています。
■ 特徴的な花 (全2ページ) |
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ハナムグラ (アカネ科) 5-6月 アシ原 -絶滅危惧2類- 2mmほどの小さな花が集散状に多数付く。茎には下向きの刺があり、葉は4-6輪生、葉裏葉脈と縁に下向きの毛がある。果実は無毛。 |
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オオアブノメ (オオバコ科) 6月 湿性地 沼地 -絶滅危惧2類- 丈は10-20cm、葉はやや肉質で真橫に展開。花は葉腋に1つ付き、無柄。花冠は筒型で長さ4-5mm、基部に小さな苞が2つ付く。 |
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アゼオトギリ (オトギリソウ科) 7-8月 湿った草地 -絶滅危惧1B類- 葉はやや幅の狭い卵形~倒卵形で基部はスミし茎を抱く。葉面に多数の明点と縁に黒点がある。花は径1.5cm、萼や花弁にも明点や黒点がある。 |
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トモエソウ (オトギリソウ科) 7-8月 アシ原 花が4-6cmほどと大きく、トモエ状に巻くのが特徴の植物。丈が1mほど、葉は披針形で基部は茎を抱き、黒点はなく、明点がある。 |
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ミクリ (ガマ科) 6-7月 沼地 -準絶滅危惧- 花序は分枝し、それぞれに下部に雌花が1-3個、上部に雄花を多数付けます。花柱は長く果実は紡錘型。葉は花序より長い。 |
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ホソバオグルマ (キク科) 7月 アシ原 -絶滅危惧2類- 葉の幅が細く、上部でよく分枝して多数の花を付けるオグルマ。葉の基部は茎を抱く。頭花は18-25mm、総苞は半球形で片は線形。 |
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ヒメシオン (キク科) 9-10月 アシ原 丈は~0.3-1m、葉は線状披針形~披針形、鋸歯はあまり目立たない。頭花は散房状に密に付き、径7-9mmと小さく、総苞は細い筒型で片は4列。 |
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ヒメヨモギ (キク科) 9月 道ばた 荒れ地 丈は1m強、茎は紫色を帯び、側枝は鋭角的に出るがあまり伸びず、幅の狭いシルエットになる。葉は羽状に裂け裂片は線形、頭花は小さく長さ2mm。 |
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タカアザミ (キク科) 8-10月 湿った草地 丈が最大3mにもなる湿性のアザミ。葉は羽状、頭花は下向きに垂れる。総苞は11-12列で先端が開出。白花はなぜか5-7月に咲く傾向が強い。 |
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フジバカマ (キク科) 9月 湿った草地 -準絶滅危惧- 葉は3深裂、上部は裂けないこともある。茎は赤味を帯びない。園芸店で販売されている同名のものは、多くはサワフジバカマ(人工交配種)。 |
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チョウジソウ (キョウチクトウ科) 5-6月 アシ原の木陰 -準絶滅危惧- 花が淡青色なのでわかりやすい。筒部1cm、先が5裂し径13mm。茎、葉ともに無毛、葉は披針形~狭長披針形で尖鋭頭。 |
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ノカラマツ (キンポウゲ科) 6-7月 アシ原 -絶滅危惧2類- 茎は分枝せず、全体のシルエットは縦に細い。茎に鋭い稜があり、葉は1-2回3出複葉、小葉は他種に比して幅が狭く先が3裂。花はアキカラマツに似る。 |
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コキツネノボタン (キンポウゲ科) 5月 アシ原 湿った草地 -絶滅危惧2類- 集合果が長楕円状球形になる。葉は1回3出複葉で、小葉は更に2-3回3出状に中~深裂。花は径1cmで花弁と萼は同長。 |
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ゴマノハグサ (ゴマノハグサ科) 7-8月 草地 -絶滅危惧2類- 丈は1-2m、茎はほとんど分枝しない。葉は三角状~卵形。花序は長く、多少分枝しますが、花は黄緑色で6-7mmと丈の割に小さい。 |
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ヒメミカンソウ (コミカンソウ科) 8-9月 荒れ地 道ばた 葉は橫に伸びる葉状小枝と呼ばれる枝に付き、主茎には付かない。花は雄花と雌花が混ざって咲き、花被片6、果実には突起がなく、径2.5mm。 |
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マイヅルテンナンショウ (サトイモ科) 5-6月 やや湿った草地 -絶滅危惧2類- 葉は1つで小葉は鳥足状に17-21個、全縁、頂小葉は小さい。花は葉よりも上で咲き、仏炎苞は緑色で付属帯が20-30cm上に長く伸びる。 |
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ノジトラノオ (サクラソウ科) 6-7月 草地 -絶滅危惧2類- よく見るオカトラノオに比べて、全体に毛が多く、特に茎~花序には密生する。葉の尖りはやや鈍い。葉腋部に赤味はありません。 |
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ヌマトラノオ (サクラソウ科) 7-9月 水辺 よく群生します。花序は垂れず、直立。全体に毛は少なく、葉は明るい緑色でやや幅が細い。イヌヌマトラノオ、ノジヌマトラノオ等の雑種も見られる。 |