APG 弥彦・角田山の春の花

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■観察範囲

角田山西面からのルート4本、弥彦山東面からのルート3本、国上山、角田浜~野積海岸

■掲載種を観察した時期
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雪国の春は雪融けと共に一気に訪れます。見わたす限り一面に咲くカタクリ、いろとりどりの雪割草、ニリンソウの群落、それに桜・・・この劇的な変化が「春」の喜びを一層素敵なものに演出します。
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■ 特徴的な花
コシノカンアオイ (ウマノスズクサ科)
3-4月 林内 -準絶滅危惧
花が径3-4cmと大きく、 開口部も大きく、裂片は斜開、筒部は卵状球形。葉は卵状広楕円形~卵状ほこ形で、ふつう斑紋はない。
 
  キクバオウレン (キンポウゲ科)
3-4月 林内
大平洋側のセリバオウレンコセリバオウレンに対して、日本海側は本種が多い。葉は1回3出複葉で小葉は菊葉状。
     
ミスミソウ(広義) (キンポウゲ科)
3-4月 林内 -絶滅危惧2類
「雪割草」の名で知られますが、ミスミソウオオミスミソウスハマソウケスハマソウの4種の総称。花弁状の萼片は、色も数も幅もいろいろ。
 
  ミチノクエンゴサク (ケシ科)
4月 林内 林縁
中部以北の日本海側で見られるエンゴサク。花は小さく、筒部が細く、その割に旗部は大きい。葉は1-3開3出複葉、小葉の形はいろいろ。
     
ナニワズ (ジンチョウゲ科)
3-4月 林内
大平洋側のオニシバリに対してこちらは本種。花冠に見える萼がやや緑色を帯びた黄色で、裂片と筒部がほぼ同長です。
 
  アマナスミレ (スミレ科)
4月 草地 砂地
大平洋側のアツバスミレに対して本種は日本海側の海岸のスミレ。葉がホコ形で厚みと光沢があり、内側に強く巻く傾向がある。柄の翼は狭い。
     
ユキグニミツバツツジ (ツツジ科)
4-5月 林内
関東のトウゴクミツバツツジに対してこちらは本種で、花柱に毛がないのが違い。葉の幅も広い。花冠上側裂片に斑があり、雄しべは10本。
 
  ヤマアイ (トウダイグサ科)
4月 林内
古来、染料にした植物の1つ。花は茎頂に総状に付き、花被は3つ。雌雄別株、時に同株で雄花は雄しべが長くてわかりやすいが、雌花は地味。
     
トキワイカリソウ (メギ科)
4月 明るい林内 林縁
雪に埋もれても前年の葉が春まで残るイカリソウ。花は新潟ではほとんどが白色。葉は根生葉、茎葉ともに2回3出複葉。
 
  ホクリクネコノメソウ (ユキノシタ科)
4月 沢沿い 水辺
萼裂片はふつう淡緑色で直立、雄しべは8で裂開前の葯は黒褐色、萼から飛び出さない。苞は葉は同型で黄色、茎葉は対生、若しくはない。
     
コシノチャルメルソウ (ユキノシタ科)
4月 林内の湿性地
花序が長く、花茎は30-40cmになり、花が20個以上付きます。花弁は5個で魚の骨状に5-9裂、萼裂片は広い三角状で反り返ります。
 
  キバナアマナ (ユリ科)
4月 林縁 草地
根生葉は1つで線形で長く、よく似たヒメアマナより少し幅広。花は花茎に4-10個付き、花被片12-15mm、内側は黄色で外側は緑色を帯びます。
     
カタクリ (ユリ科)
3-4月 ブナ林内
雪国の春のイメージにピッタリの花。決して珍しい植物ではありませんが、積雪地では圧巻の大規模な自然群落があちこち見られ、素晴らしい。
 
  コシノコバイモ (ユリ科)
4月 林内 林縁
多くは10cm強、葉は5枚で下2つは対生、上3つは輪生し、どちらも幅が細い。花は下向きに1つ付き、花被の縁に毛状の突起が見られるのが特徴。