2012年11月-12月

 
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※ 日付はいずれも撮影日です。アップは不定期に行っています。
   
12.5 紅葉の絨毯  

お天気が良いとどこかに撮影に行かなければ・・・という強迫観念に晒されて(「行きたい」がための言い訳)、その度に仕事が遅れ、後から後悔していましたが、ここのところお天気がぐずついたので、落ち着いて仕事をしていました。久々の快晴で、悪い虫が目覚めてしまい、里山をフラフラ。当然もう花はありませんが、紅葉の落ち葉の絨毯が綺麗だったので、思わずパチリッ・・・。

ここのところ「常夏の」千葉も寒かったのに、今日はポカポカ、葉の落ち始めた木々の木漏れ日が暖かく、明るく、気持ちの良い散策でした。私は落ち葉の絨毯の頃が秋は一番大好きです。

※「常夏の千葉」とは、学生時代、札幌雪祭りに張られていた千葉県の観光ポスターのタイトル。以来、気に入っていて、冬に寒い地方に行くと今もウケが良いです。県内にお住まいの方はお試し下さい(笑い)。

   
12.5 植栽のテイショウソウでお勉強  

11月半ばに南房に行った際に撮影するはずだったテイショウソウ。強風のせいで館山で時間がかかりすぎて行けませんでした。市内のある公園に植栽されていると教えて頂き、まだ一度も見たことがないので、とりあえず花が終わっていても見ておこうと出かけました。肝心の葉はなくなっていて残念でしたが、なんとなくイメージがつかめました。
図鑑やインターネットで写真を見せて頂いても、やはり百聞は一見にしかずで、私の場合は一度自分の目で見ておくとすごく探しやすくなります。花を探しているときも、1つ見つかると次々と容易に見つかりますが、スペックたけでなくイメージを持つととても楽です。

房総の自生しているだろうと思われる場所はおおよそ見当がついているので、来年11月にイズノシマダイモンジソウ共々、必ず撮影したいと思います。

未掲載

   
11.28 天然のドライフラワー オヤマボクチ  

葉が落ちてすっかり明るくなった林のひなたぼっこ・落ち葉ウォークを楽しもうと、長男を誘って山梨県下の山に出かけました。咲いている花などあるはずもないので、期待せずにいましたが、雪がまだ来ていないせいで、秋の花のドライフラワーでいっぱいでした。

オヤマボクチもその1つ。この花、咲いている時からドライフラワーみたいな色姿ですが、終わってもその姿を留めて、画像処理で花をアンバー色に色変換しただけのような感じで撮れました。

元々地味な花が多いので、どれも決して綺麗とは言えませんが、何の花だったかを想像しながら歩くのもなかなか面白くて、新たな山の遊び方をまた1つ発見出来ました。

オヤマボクチのページ

   
11.28 ヤマハッカの氷柱  

今期初見参です。ご存じの方も多いことと思いますが、まだ枯れきっていない茎の根本付近などから水がしみ出して凍ったもので、様々な植物で見られます。シソ科の植物で多く見られるようで、代表的なものがその名にもなっているシモバハラ。

写真はヤマハッカのもの。落ち葉に埋もれて最初は気づきませんでしたが、そっとどけてみたら、このあたりのものほぼ全ての株に付いていました。茎の表皮がはがれて縦に裂けたようになった部分の両側から水がしみ出して、綺麗な膜状の氷になり、氷の反り方によってはその両端がくっついて、底のない小さな氷のコップのようになっていました。

中級山岳もいよいよ冬、「花や」は冬眠の季節を迎えたようです。

ヤマハッカのページ

   
11.16 オケラ哀れ・・・モズの早贄  

「モズの早贄があるよ」と教えて頂き、見てみたら・・・可哀想に、オケラが今にも動きそうな姿で木の枝に突き刺さっていました。

モズの早贄、後から食べる為だと思っていましたが、インターネットで調べて見たら、必ずしもそうではないようです。結局の所、何故このような行動をするのか明快になっていないようで、Wikipediaでも「本能に基づいた行動であるという見解が一般的である」と結んでいます。(その程度ならWikipedia見なくてもわかる・・・(笑い))

こんなことで命を落としてしまったオケラは気の毒、最後まで必至にもがいたような姿がちょっと痛々しく見えました。

   
11.15 4年連続敗北を喫す、アカンベーしてるヤツシロラン  

近所の森の笹原や竹林にあるヤツシロラン。ある場所は10m範囲くらいで絞れているのに、花の時期は今年も見つけられませんでした。これで4年連続の失敗です。

今頃になると、果実になって茎がニョキニョキと伸びてきて、「実はここにいました」と言わんばかりで、アカンベーされているような気分。実にシャクに障ります。

毎年場所は覚えているつもりだったのですが、1年たつと詳細は忘れてしまっていました。今年はある場所の周囲の木立なども写真ら納めて、来年は1m範囲で探せばいいように備えました。来年は絶対に撮るぞー。

アキザキヤツシロランのページ
クロヤツシロランのページ

   
11.14 遠出の撮り納めは恒例のイソギク  

前日の天気予報で、「明日は波も高く海は荒れる」と聞いたので、迫力ある海をバックにイソギクが撮れるぞ・・・と思って今年は館山をチョイスしました。

が・・・風が半端でなく強くて、レンズ4本入れたカメラケースが転がる状態。花は一瞬たりとも止まることはなく、加えて私自身もヒザを付いてカメラを構えても風に煽られる始末。おまけに海水が風に巻き上げらるものだから、1分とたたないうちにレンズが曇る。

観光客も車からちょっと出てすぐに戻るような状況で、花を撮ろうなんて本当にバカ。とりあえず、高速シャッターと数打てば当たる大作戦で、滅茶苦茶沢山撮ってなんとかしました。

イソギクのページ

   
11.14 クリスマスみたい・・・クコ  

クコは海岸の至る所にあり、まだ花を付けている株も多数ありました。この一角だけ、瑞々しく鮮やかな赤い実が鈴なりに付いて、ちっちゃなクリスマスツリーみたいでした。

でも何故・・・ここだけに沢山付いているんだろう、他の大多数にないのは?????
1.鳥が食べた・・・・・ヒヨドリもイソヒヨドリもいましたので、この実をほったらかすことはないでしょう。
2.誰かが取った・・・・・果実酒にすると美味しいという話を聞いたことがあります。
3.熟して落ちた・・・・・11月ですから・・・。

ともあれ、ここだけ残っていたことに感謝!

クコのページ

   
11.10 今年最後の饗宴  

この湿原の1年の最後を飾る華麗な饗宴です。着物の柄みたいです。
写っているのは・・・
ヤマラッキョウとウメバチサウの花、ワレモコウの花(終わっている)、タカトウダイやアリノトウグサの紅葉・・・。

そういえば、最近、隣接する東京や埼玉ではヤマラッキョウが絶滅危惧種になっていると知りました。千葉には山がないので、山地性の植物は希なものが多いですが、この花は近所でもちょこちょこ見かけるほど沢山あるので、てっきりどこにでもあるものだと思い込んでいました。

毎年見る成東のヤマラッキョウ群落は特に見事で、秋色の草原をピンクに染めます。この光景を普通に満喫できるのは幸せなことだったんですね。

ヤマラッキョウのページ

   
11.10 花の終わったヒメシロネが・・・  

この花が咲いている季節は他にもいろいろな花があって、こんな地味なものは目立ちませんが、この季節になると何故か存在感で出てくるから不思議です。もちろん花は終わって果実になっていますが、シャンと直立していて律儀に十字対生する姿は、秋色のこの湿原では異色のシルエットで、思わず撮りたくなってしまいました。

この植物も、まもなく濃いエンジ色に紅葉しますが、まだ果実が熟していないのか、緑色を残してがんばっておりました。

ヒメシロネのページ

   
11.8 夕陽に染まるタコノアシ  

今年もいよいよ大詰め・・・9月中旬まで連日の残暑で、秋はどうなったんだろうと思っていたのに、わずか1月半で一気に秋は通り過ぎ、いつの間にかこんな季節になりました。

近所を歩いても、めぼしい花はなく、さすがのセイタカアワダチソウもお疲れ気味。「あかまんま(イヌタデ)」も撮りあきて、どうしようかと思ったら、タコノアシの枯れ花が・・・。

夕方の光に染まって秋らしい情景だと思って、「夕陽に染まるタコノアシ」とタイトル書いたら・・・??? この植物名だと何か間抜けで、秋の郷愁を感じる雰囲気にはなじまないですね。

タコノアシのページ

 

   
11.2 ススキ原のキセワタ  
キセワタ

近くに長いこと放置された数百メートル四方の広大な造成地があります。定期的に草刈りがされている見たいですが、この季節、見事なススキ原になっていて、箱根の仙石原なんて屁のカッパ・・・ただしほぼ真っ平らなので、見わたすことは出来ませんし、道もないので中に入ると延々ヤブ漕ぎ状態なのが玉に傷です。

その一角に、ひっそりと、キセワタが咲きます。毎年この時期に見に行くのですが、目印になるようなものがないので、ヒザ~腰くらいの茂みをかき分けて、この辺かな・・・もっとあっちだけっけと探し回ります。

今年は遅れていて、やっと5分咲き程度ですが、ススキに埋もれて咲く姿は秋らしい風情です。

キセワタのページ

   
11.1 晩秋のお花畑  
ヤクシソウ 他

少し離れた田んぼに出かけたら、谷地田回りの法面に、ヤクシソウが一面に咲いていました。

良く見ると、リンドウや咲き遅れのサワヒヨドリ、シラヤマギク、ツリガネニンジン、さらには2度咲き目のノハラアザミも混ざっていました。田んぼの畦は、イヌタデが沢山・・・それに交じって春の花、イヌガラシ、タネツケバナなどもチラホラ咲いています。

雪の便りが届き始めた北国の方々には信じられないかもしれませんが、このあたり、11月は春は早春の花がいろいろ見れるんです。 花の季節もいよいよ終わりだな・・・と感じます。

ヤクシソウのページ

   
11.1 カントウヨメナ・・・だと思う・・・  
カントウヨメナ

ユウガギクとカントウヨメナ、どちらも身の回りに沢山あるのに、きちんと見分けられないのは癪に障ります。いつも最後はカンが頼り・・・。

ユウガギクは大抵花茎がよく分枝して、最後は少しだらしなくなる・・・というのは分かるのですが、育ちの悪いものなど、全部が全部そうなる訳ではないので、そうじゃないものがカントウヨメナという訳ではない。葉の厚みなんて、個体差、地域差のほうが大きいような気もするし、そもそも1年たったらそんな感覚忘れてしまう。花の大きさ、色、柚の香りが・・・なんて全然当てにならないし・・・。

ただ、11月で日当たりの良い所でこんな姿だったら、多分・・・。最後の頼りは「信じれば救われる」・・・そう思えばそう見えるということで、今回もお茶を濁しました。

カントウヨメナのページ