2012年5月

 
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5.26 花の撮影はかっこ良くない (ヨウラクラン)

 

たぶん皆様もそう思われているのではないでしょうか?海や山では感じませんが、住宅地のそばや普通の公園となるとちょっと抵抗を感じる事があります。使うカメラも普通のデジカメに標準や広角系のマクロレンズで三脚もありませんから、普通の観光客みたいなスタイル。鳥を狙う超望遠、三脚で重装備している方々を見ると、「俺は花だぞ」と思いつつも、気後れすることもしばしばです。

今回そんな格好で木ににへばりついて何とかこの1mmの地味な花のアップを撮ろうと格闘していると、土曜日ということもあってカップルや親子連れの好気の目にさらされるハメとなりました。こういうシチュエーションには慣れましたが、今回は皆さん、花の存在に全く気づいていないようで、早く撮って帰ろうとしましたが、こういう時に限って風が強くてなかなか撮れずちょっと恥ずかしかったです。

ヨウラクランのページ

   
5.25 神様が見せてくれたカヤラン  

高尾山にあると知ってから何年がたつでしょうか・・・多くの方がすばらしい写真を撮られているので、あまのじゃくな私の悪い癖であまり気が進まず、場所が分かっているのでいつでも撮れるとずっと先延ばしにしておりました。

今年も他の花のついでに立ち寄りはしたのですが、心がけの悪さから案の定終わっており、また来年撮ればいいやと思っていた矢先、もしやと思って立ち寄った北関東のとある古い神社で・・・そこらじゅうの木に沢山着生しているカヤランを見つけてびっくり。これぞ神の思し召し、有り難く頂戴して撮影させて頂きました。やっぱり見ると綺麗で、先伸ばしするような花ではないですね。お賽銭もちょっと奮発しました。

カヤランのページ

   
5.24 トウサワトラノオの自生地を訪ねて思ったこと  

トウサワトラノオの管理自生地に出かけました。1枚の田んぼだけに一面にびっしりと咲いている姿にびっくりするとともに、やや違和感を感じました。これって本当に自生?

市の職員らしき方が話をされていたのを偶然にも聞いてしまったのですが、管理上、試験的に一部に除草剤を使用しているようです。これで納得・・・このような田んぼならば当然あるはずのキツネノボタンなどがありません。疑心暗鬼になってしまい、主茎の葉が痛んでいたり萎縮しているのはそのせいではないかと感じてしまいました。

この植物、元来は決して弱いものではないらしく、周囲の畑や溝、道ばたなどにも多く見られ、葉に痛みもなく元気で大きくなっていましたので、それを撮影して帰ってきました。

トウサワトラノオのページ

   
5.21 サルトリイバラの雌花序  

雄花はよく見つけて撮影するのに雌花は・・・という種、結構少なくありません。大抵、雄花は数も多く、目立ちますが、雌花は小さくて分かっていても撮影しにくかったり、気づけなかったりしてしまいます。図鑑も雄花しか載っていないものがすくなくないようですね。

よく見るサルトリイバラも今まで撮影したものは全部雄花序ばかり・・・。はじめて撮影する雌花序は、雄花序より小さく、サルトリイバラとは思い及ばず、シオデ属の何かだろうと、とりあえず一生懸命撮影して帰ってきました。

サルトリイバラのページ

   
5.17 トキワツユクサとオオトキワツユクサ  

この2種、何となくは理解していたのですが、トキワツユクサを見たことがなく、ずっとモヤモヤしたものが残っていました。花床の毛の長さといっても微妙なものだし、茎が赤い云々も変化しやすい部分なので、はっきりわかるものなのだろうか・・・日当たりの悪いものはあまり赤くならないのでは・・・と。

たまたま近所でトキワツユクサもあることがわかり、以前観察したオオトキワツユクサと両方見てきました。一見は百聞にしかず、トキワツユクサの「赤い」は本当に真っ赤(エンジ色)でした。他にも、萼に花柄の毛とか、咲いている時の花柄の長さ、葉の大きさなどに明瞭な差が見れ、やっとスッキリした次第です。

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5.14 コキクザキイチゲの「小さい」をやっと理解しました  

「大きい-小さい」とか、「長い-短い」という抽象的な特長はわかりにくいケースが多くて、はじめて見るときは何を基準にしたらいいのか迷います。たとえ長さや大きさが数字で書かれていても、個体差もありますし、成長で変わってしまうこともあり、モヤモヤーッとしたままになってしまうことも少なくありません。

昔、西丹沢で見た本種も同様で、そういえば小さいかもしれない程度でこの種もこんなものなのかと思っていましたが、今回、箱根で見たものは明らかに小さく、丈だけでなく、咲き進んでも花に対して葉が小さいままという印象でした。

このような種は基準標本地で適切な時期に見ないとわからりにくいものなのですね。

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5.13 またやってしまった (ヒトツバテンナンショウ)  

ミス・・・というより馬鹿としかいいようのない話。
最近ボケてきたのか、短期記憶がどうもダメで、2つ続けて何か考えていると、1つ目を忘れてしまうことが多くて・・・。

ヒトツバテンナンショウとナベワリをほぼ同時に見つけて、両方撮影しようと思いました。ボケを自覚している私は、万が一のため、まず軽くそれぞれを撮影して、先にナベワリから撮りはじめました。そして・・・ナベワリで満足したら、ヒトツバテンナンショウのことはすっかり忘れていました。

気づいたのは家に帰ってから・・・。撮影した写真をサムネイルにしている最中に、やっと撮り忘れたことに気づきました。手元に残ったのは、最初に軽く撮影した万が一の1枚だけで、肝心のポイント、舷部内側の斑はまともに写っていませんでした。

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5.12 カラクサナズナじゃなかった  

この写真、2008.5に塩尻峠で長男が撮影したジャニンジンですが、私も「カラクサナズナ」だと思っていました。この当時はまだ花の写真を撮り始めて3年目でしたから、こんなもので、その後もジャニンジンもカラクサナズナも撮影機会がなかったので、そのままになっていました。

このサイトは過去に自分や家族用に作成していたhtmlのアップバージョンなのですが、公開するに当たって、恥ずかしくないよう、このようなものは取り除いたつもりだったのに・・・。それも属が異なる2種で誤るなんて恥ずかしいです。

でもきっと、まだあるかもしれませんし、今後もあるかもしれません。誤ったと気づいたら正直に告知しますので、お許し下さい。ご指摘頂けるとなお助かります。

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5.9 トネハナヤスリ  

写真は「トネハナヤスリ」、ご存じの方も多いと思いますがシダの仲間で、ハナヤスリ科ハナヤスリ属の植物です。シダの仲間には興味がないのですが、この科だけは何故か少しだけ興味があって、撮影しています。

名前の通り、ヤスリのような胞子葉と呼ばれるものを栄養葉と呼ばれる葉の近くから伸ばします。その姿は、シダは全く異なり、ご近所のお宅の芝生ではじめてコハナヤスリを見た時は、シダの仲間だとは知らず、何だろうとずっと思って撮っていました。

そんなきっかけで、シダ類で唯一、この仲間でけは撮影しておりますが、この他で知っているシダは、ワラビ、ゼンマイ、クサソテツ(コゴミ)・・・と食べられるものだけです。

(掲載しておりません)

   
5.5 この花はヒメフウロと同じものではない・・・?  

そろそろこの花が近所のあちこちで見られる季節になりました。最初は、伊吹山にあるヒメフウロと同じものが外来移入したものとばかり思っていましたが、最近は別種ではないかと思うようになりました。

その大きな理由は、近所にあるものは、花柱が5裂しています。図鑑を頼りに調べると、本来のヒメフウロは3裂とあります。外観的には些細なことかもしれませんが、生殖系の差異なので、素人ながらどうなんだろうと思います。

園芸用として移入したもののようですから、もしかしたら、別種と交配させるなどの園芸改良が施されているものかもしれません。この悩み、どなたか解決してくださるといいのですが・・・。

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5.2 アマナズナと思われるものがありました  

結局、毎日フラフラしているGW、たいした期待もせず、いつものように近所のあちこちを歩いていたら、ふと、見たことのない淡い黄色のアブラナ科植物に出会いました。

アブラナ科植物といえば、大根に蕪、白菜など、野菜が沢山ありますから、どうせ近所の農家が際物野菜でも始めて種が飛んだのだろうと思い、それでも、葉の付き方に違和感を感じてひととおり撮影して帰りました。

家で調べましたが、図鑑にも載っていない、インターネットでみても分からない、属の見当も付かない、・・・いつもの最後の手で、学名一覧から知らない属の植物を片っ端から調べて、やっとアマナズナ属だとわかりました。こういう時、花の諸先輩方はどうしていらっしゃるのでしょう。

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5.1 サワオグルマがいっぱい  

天気予報に反して朝に一雨あり、午後から晴れ間が少しみえたタイミングでちょこっと出かけました。先月20日にこのコーナーでお伝えした近所の放棄田のサワオグルマ、思った以上に沢山あって、すごいことになっていました。古い放棄田はアシばかりで見られませんが、数年程度の田はこのあたり、みんなこんな感じです。

この田のまわりはまだ耕作されていて、田植えの準備中でしたが、たぶん自分の田にアシが侵出せぬように、夏にアシを刈っているのではないかと思います。ともあれ、ちょっとした花畑の出現に感謝です。

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