2018.11.12 更新
■観察範囲 千畳敷-駒ヶ岳、駒ヶ岳-将棋頭山、濃ヶ池経由将棋頭山、宝剣山荘-宝剣岳経由千畳敷 ■掲載種を観察した時期
■その他 |
木曽駒ヶ岳一帯は花崗岩からなる山で、稜線付近は岩稜や砂礫地が多く、白さが際立ちます。貧栄養のためか、植生は決して豊かとは言えませんが、固有の植物が複数見られることで知られています。それに、何と言ってもロープウエイで容易にアプローチできるのが魅力的です。
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■ 特徴的な花
ハクセンナズナ (アブラナ科) 7月 湿った岩礫地 大型のアブラナ科植物で、丈は~1m、群生します。花序はブラシのようで花弁は白くて線形、萼も線形ですが褐色で目立ち、雄しべ6本のうち4本が長い。 |
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ヒメウスユキソウ (キク科) 7-8月 花崗岩の岩場 -準絶滅危惧- 花崗岩帯の変異種。丈は10cm足らず、有花茎の葉は1-5個、頭花径は4mmほどで、苞葉を含めても径2-3cm。 |
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タカネヨモギ (キク科) 7-8月 草地 中部以上の葉は2-3回羽状に全裂し、裂片の幅は1mm程度。頭花はヨモギとしては大きく、12-3mmあり、下向きに咲きます。千畳敷に多い。 |
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ハハコヨモギ (キク科) 7-8月 高山砂礫地 -絶滅危惧2類- 茎は叢生し、丈は10-15cm、葉は多くは根生し、青みがあり、掌状に2回裂けます。茎葉は小さい。花は密な散房状に付きます。 |
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タカネトリカブト (キンポウゲ科) 8-9月 草地 -絶滅危惧2類- 学名の"zigzag"が示すとおり、茎が葉腋ごとにジグザクに曲がります。中部の葉は基部まで深く深裂。花柄に毛はなく、つるっとして光沢があります。 |
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クモマスミレ (スミレ科) 7-8月 砂礫地 本山の多くはキバナノコマノツメですが、本種は葉が厚くて光沢があり、濃い緑色で、葉脈がはっきり確認出来ます。 |
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コケコゴメグサ (ハマウツボ科) 8月 礫地 岩場 -絶滅危惧2類- 木曽駒ヶ岳花崗岩帯の特産で、丈が5cm足らずと小さなコゴメグサ。登山道沿いにもありますが、花が咲いていないとほとんど見つけられない。 |
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ミヤマクロユリ (ユリ科) 6-7月 草地 本州高山のクロユリ。多くは丈は20cm前後、花は~3個程度。葉は3-5輪生。なお、園芸店が見られるクロユリはエゾクロユリ。 |
■ その他の花 |
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