APG 秋の田んぼ 4

 
秋4
■ ピンク・赤系の花  
ゲンノショウコ (フウロソウ科)

道ばたなどでもよく見られる花。多くは茎は倒れて地を匍うように拡がり、丈は30cm程度、葉は3-5深裂し、茎や萼に開出する毛が見られます。花は2輪ずつ付き、濃いピンク色の赤花もありますが、東日本は少ない。

場所 : 田のまわり
ミゾソバ (タデ科)

葉の基部が耳形に張り出すのが目印のタデ。しばしば葉の中央に斑が見られます。茎には下向きの刺があり、托葉鞘は、上部では葉状、下部は筒形です。

場所 : 休耕田、用水路
同じ所で見られる類似種 : サデクサママコノシリヌグイ
ヤノネグサ (タデ科)

葉は披針形、基部は心形で柄があり、茎を抱くような姿にはなりません。花序は球形、托葉鞘は長い筒形で、先端に短い毛が飛び出ます。

場所 : 休耕田
アキノウナギツカミ [ウナギツカミ] (タデ科)

披針形の葉の基部がやじり状に尖って茎を抱き込むのが特徴。茎には下向きの刺があり、花は球状に付きます。托葉鞘は筒状で先端は斜めに切れます。

場所 : 休耕田、用水路
イヌタデ (タデ科)

あかまんまと呼ばれ、ままごとでお赤飯に例えられる花。葉は披針形、托葉鞘は筒形で縁に長い毛が見られます。通常は鮮やかなピンクですが、白花も度々見られます。

場所 : 畦、休耕田、田のまわり
同じ所で見られる類似種 : サナエタデ
イボクサ (ツユクサ科)

通常は3枚の外花被片の外側がピンク色に染まる花。花の大きさは1.3cmほど。ツユクサの仲間で他と同様、葉の基部は茎に巻き付くように付きます。

場所 : 田、休耕田、用水路
■ 青系の花  
コナギ (ミズアオイ科)

花は1.5-2cmほどで完全に平らには開かず、斜開程度、1つの花序に3輪くらいで、葉よりも低い位置で咲くために、気づきにくいこともあります。葉の形には変化が多いですが、3-7cm程度。

場所 : 田、休耕田
同じ所で見られる類似種 : ミズアオイ(希)
ツリガネニンジン (キキョウ科)

鐘形の花が輪生状に数段付く、おなじみの植物。葉は3-5個が輪生します。

場所 : 水路や土手、田の周囲
■ その他  
トキンソウ (キク科)

茎は地を匍い、丈はふつう5-10cm程度、頭花は3-4mmと小さく、花が終わると7-8mmになります。目立たないですが、どこにでもよく見られる植物。

場所 : 田(乾田)、畦、土手
エノキグサ (トウダイグサ科)

茎頂にオレンジ色の雄花が穂状に付き、葉腋にとても地味な雌花が付きます。雌花にはトウダイグサ科独特の子房が露出して見られます。葉は長楕円形~広披針形で、鈍い鋸歯があります。

場所 : 田のまわり