2018.11.27 更新
■観察範囲 蛇紋岩帯 (兎平-黒菱平-第一ケルン-八方池-丸山直下間、黒菱下-黒菱平間) ■掲載種を観察した時期
■その他 八方尾根観光協会 (外部リンク) |
長野・新潟・富山県境付近の広い範囲には、蛇紋岩帯が多く点在しています。八方尾根はスキー場のリフトもあり、最初のゴンドラ終点付近からすでに蛇紋岩帯で、次のリフトに乗って少し行くと特有の植物が多く見られるようになります。
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■ 特徴的な花
ジョウシュウアズマギク (キク科) 7-8月 蛇紋岩地 ミヤマアズマギクの変種。根生葉が無毛で厚みがあり、幅が細くて2-5mmの狭倒卵状披針形~線状ヘラ形になるのが特徴。頭花は基準種と変わらない。 |
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ハッポウウスユキソウ (キク科) 7-8月 蛇紋岩地 ウスユキソウの品種で茎葉が斜上するように付きます。品種の割に見た目の印象が基準種との差は明瞭で、見られる場所も砂礫地。 |
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ハッポウアザミ (キク科) 8-10月 蛇紋岩地 -絶滅危惧1B類- 多くは標高2000m前後で見られます。頭花は下向き、総苞は広鐘形~鐘形、片は6-7列、腺体があって粘ります。 |
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シロウマアザミ (キク科) 8-9月 蛇紋岩地 ナンブアザミの蛇紋岩変異種。茎は赤く、頭花は上~橫向き、小型で紫色を帯び、総苞も紫色、総苞片は10列、開出して反曲します。 |
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オオカラマツ (キンポウゲ科) 7-8月 乾いた草地 岩場 アキカラマツの高山型。アキカラマツより小型で葉裏に微腺毛が見られます。花後に果柄が伸び、果実に腺毛が見られます。 |
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ユキワリソウ (サクラソウ科) 6-7月 草地 葉が倒卵状長楕円形~倒卵形で縁が少し裏面に巻き、葉裏は白い。花は径1-1.5cm。なお、「雪割草」は広義ミスミソウを指し、本種ではない。 |
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タカネマツムシソウ (スイカズラ科) 8月 草地 マツムシソウの変種で高山、亜高山で見られる型。丈は30-35cmと低く、最終裂片も寄り細い。頭花は5cmと大きく萼の針状裂片長い。 |
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ミヤマナガハシスミレ (スミレ科) 5-6月 蛇紋岩地 距が長い特徴を持つナガハシスミレの品種で、小型で葉がやや赤味を帯びるもの。花色の濃いものが多く見られます。 |
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アポイゼキショウ (チシマゼキショウ科) 7-8月 石灰岩地 蛇紋岩地 チシマゼキショウの変種で、花序が長く1-3cm、花柄も1.5-2mmほど、葯が紫色を帯びるのが特徴。果実は下を向く。 |
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ハクサンタイゲキ (トウダイグサ科) 6-7月 草地 亜高山帯に多い 丈が40-50cm、茎頂に葉が5枚輪生し、同数の柄を伸ばします。花の腺体は楕円形で子房にまばらにイホ状突起がある。 |
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クモマミミナグサ (ナデシコ科) 7-8月 蛇紋岩地、石灰岩地等 ミヤマミミナグサの変異で花弁が1回しか裂けないもの花弁は1/3まで裂ける。茎が暗紫色を帯びることが多く、葉の色も濃い緑色を帯びる。 |
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ホソバツメクサ (ナデシコ科) 7-8月 岩場 砂礫地 茎や葉は暗褐色を帯びることが多く、葉は小さく針形で鋭頭、上部ではまばら。花は枝先に2出集散状に付き、径5-6mmで、花弁と萼辺は同長。 |
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ハッポウワレモコウ (バラ科) 8-9月 草地 ワレモコウとカライトソウの自然交雑種。花穂はナガボノワレモコウと同じくらいで、花は上から咲き、花穂は垂れません。 |
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イワシモツケ (バラ科) 7月 蛇紋岩地 1-2mの落葉低木。葉は倒卵状楕円形~広楕円形、円頭、全縁か先端のみに鋸歯がある。花は径7-10mm、散房状に密に付く。 |
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ミヤマムラサキ (ムラサキ科) 7-8月 砂礫地 岩場 根茎が橫に匍って広がり、丈は6-20cm。根生葉はロゼット状、茎葉は腺状披針形~線形でいずれにも剛毛がある。花は複総状で径7-8mm。 |
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シブツアサツキ (ヒガンバナ科) 7-8月 蛇紋岩地 -準絶滅危惧- シロウマアサツキの蛇紋岩変異種。葉は円筒型で細く、1.5-3mmというのが特徴。最近はシロウマアサツキに含める考えが有力。 |
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ハルリンドウ (リンドウ科) 5-6月 湿った草地 ロゼット状の根生葉があり、数個の茎が立ち上がって1花を付けます。スキーゲレンデなどに大規模に群生していて見事。 |
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ハッポウタカネセンブリ (リンドウ科) 8月 蛇紋岩地 丈は10-40cm、よく分枝し、径5-8mm、先は4裂、淡青色で色の濃い班があり、裂片に蜜腺溝が1つあります。 |