APG 千葉市近郊の植物 23

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月、適地は千葉市内で記述しています。



ラン科
エビネ
4月 林内 -準絶滅危惧種
丈は20-40cm、花期に見られるのは前年の葉。花は唇弁以外は褐色、唇弁は3深裂し中央裂片はさらに2浅裂。市内に残る自生株はわずかです。
 
  キンラン
4-5月 林内 -絶滅危惧種
丈は30-70cm、黄色い花が林内でよく目立ちます。花は3-12個、唇片にヒダ状の突起があり、赤い。絶滅危惧種ながら、市内ではよく見られます。
         
ギンラン
4-5月 林内
丈は10-30cmと小さく、葉は狭長楕円形。花はあまり開かず、最下部の花の苞は花柄より短い。短い距があります。市内ではササバが多く、本種は希。
 
  ササバギンラン
4-5月 林内
丈はギンランより大きく、葉は卵状披針形。花はギンラン同様あまり開かず、最下部の花の苞は花柄より遙かに長いのが特徴。短い距があります。
         
クゲヌマラン
4-5月 林内
ギンランなどとよく似ていますが、距がほとんど確認出来ません。花はこれ以上ほとんど開かない。

 
  クマガイソウ
4月 林内 -絶滅危惧種
丈は20-40cm、葉は扇状円形。花は10cmほどあり、唇弁は大きな袋状。私の知る市内の自生株は少なく、しかもなかなか咲いてくれません。
         
シュンラン
3-4月 林縁 笹原
丈は10-25cm、葉は線形で微鋸歯があります。花は茎頂に1つ、希に2つ付き、萼は綺麗に3方向に伸び、唇弁には赤い斑があって下方に垂れます。
 
  マヤラン
7-10月 林内 -絶滅危惧種
丈は10-30cm、葉は花茎に鱗片状に付きます。萼や花弁に赤い条や斑が入ります。年や場所により開花時期が大きくずれ、11月に見られたことも。
         
ネジバナ
6-7月 芝生 草地
芝地や刈られた草地でよく見るポピュラーなラン。花茎は10-40cm、葉は広線形~狭長楕円形。花序は螺旋状にねじれた5-10cmの穂状花序。
 
  サイハイラン
5-6月 林内 林縁
丈は30-40cm、葉は2枚で花期に見られるのは前年の葉。茎葉は鱗片状。

         
オオバノトンボソウ
7月 林内
丈は25-60cm、株の葉は大きく長楕円形、上部は披針形。花は総状にややまばらに付き、12-15mmの距があって下方に曲がります。
 
  ミヤマウズラ
8月 林内
茎が匍い、立ちあがって丈は12-25cm、葉は下部に数枚付き2-4cmの広卵形~披針形。花は一方に偏って総状に付き、1cm。
         
ヨウラクラン
5月 樹木に着生
茎は束生し、1-4cm、葉は1-3cmで鞘状に密に付く。花序は5cmほどの総状花序で、花は橙色で約1mm。
 
  コクラン
6月 林内
丈は15-30cm、葉は広楕円形で縁は波立ちます。花は5-10個総状に付き、15mmほどで濃い褐色、ずい柱が露出しています。
         
アキザキヤツシロラン
9月 竹林
丈は2-3cmで落ち葉に埋もれて咲くことも多い。萼片は基部が合着しています。ずい柱は黄色。花が終わると20cmほどに伸びて種子を散布します。
 
  クロヤツシロラン
9月 杉林床の笹原
前者とよく似ますが、花がやや黒っぽいとされていますが、差は微妙。ずい柱が赤いのがわかりやすい相違点。絶滅危惧の指定からは外れました。