APG 千葉市近郊の植物 11

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月、適地は千葉市内で記述しています。



カタバミ科
カタバミ
4-5月 10-11月 道ばた 草地
在来のカタバミ。茎は地中・地表を匍って拡がります。葉が褐色を帯びるウスアカカタバミ、赤いアカカタバミともに見られます。
 
  オッタチカタバミ
4-6月 道ばた 草地 芝生 -外来種-
外来のカタバミ。地下の茎は匍いますが、地上にも立ちあがります。カタバミに比して引き抜くことが容易です。
         
イモカタバミ
4-5月 10-11月 道ばた 草地 -園芸逸出帰化-
花冠の筒部内側が濃いピンク色のカタバミ。花径1.5cm

 
  ムラサキカタバミ
4-5月 10-11月 道ばた 草地 -要注意外来生物
花冠が淡いピンク色のカタバミ。花冠筒部内側は白い。花径1.5-2cm。

         
ベニカタバミ
4-5月 道ばた 草地 -園芸逸出帰化-
最近増えた逸出種。花冠は濃いピンク色で筒部内側は更に濃い。葉はイモカタバミなどより小さい。花径2-2.5cm。
 
  オオキバナカタバミ
3-5月 道ばた 草地 -園芸逸出帰化-
花色はレモンイエローで径4cmと大きい。葉に紫色の汚れたような斑が入ります。


ガマ科
ミクリ
7-8月 -準絶滅危惧種
丈は50-150cm、花序は分枝し、株に雌花頭花、上部に雄花頭花を付けます。雌花頭花には短い柄が見られます。果実の大きいオオミクリも見られます。
 
 




ガマズミ科 (レンプクソウ科)
ガマズミ
5月 林縁
落葉低木。葉は先だけツンと尖るものが多い。花序は枝先に付き、装飾花はありません。

 
  ニワトコ
4月 林縁
落葉小高木。小さな花が円錐状に多数付く。葉は小葉2-3対の奇数羽状複葉。果実は赤く熟しますが、黄色いものはキミノニワトコと呼ばれます。

キツネノマゴ科

キツネノマゴ
8-10月 道ばた 林縁 田のまわり
花は穂のように見える花序にまばらに付き、唇形花ですが、上唇が小さくて花弁1枚に見えます。下唇中央に文様があります。
 
 





キョウチクトウ科
ツルニチニチソウ
4-6月 畑まわり 土手 -園芸逸出帰化-
茎は地を匍って拡がり、立ちあがって葉腋に4cmほどの紫色の花を付けます。葉は対生し、卵形で光沢があります。 
 
  テイカカズラ
6月 林縁
常緑のツル性植物。気根を出して他の樹木などに匍い上がります。葉は対生で厚みと光沢がある。花は葉腋から集散状に付き、花冠裂片がよじれます。

ガガイモ
8-9月 草地 荒れ地
ツル性植物。葉は厚みと光沢があり、花冠の内側には長い毛が密生します。花柱は長く伸びます。シロバナガガイモもありました。
 
  フナバラソウ
6月 草地 -絶滅危惧種
全体に軟毛が多く、葉は大きな楕円形、花は集まって付き、褐色で径1.5cm弱。市内の個体数はごくわずか。
         
コバノカモメヅル
6-7月 
ツル性植物。葉は多くは5-7cmほどで細く、柄があります。その葉腋に花序が付き、花径は7-9mm。

 
  オオカモメヅル
6月 林内
ツル性植物。葉は上記のコバノカモメヅルより大きく、幅も広い。花は逆に小さい。市内には白花に近いものもありました。
         
スズサイコ
6-7月 草地 -準絶滅危惧種
花は夕に咲き、朝に閉じます。葉は線形でイネ科植物に紛れやすく、探しにくい。閉じるスピードが早く、時々閉じた花に虫が挟まっている。
 
  (参考) クサナギオゴケ
6月 林内 -絶滅危惧種
千葉市内にはありませんが、市境からさほど離れていない場所等にあります。茎の先端がツルになり、そこに花が付く。この周辺が関東唯一の自生地。

クスノキ科
クロモジ
4月
花は葉の展開と同時に咲き出します。樹皮は緑がかった色で、葉は始め絹毛が多い。花被片は6。

 
  ヤマコウバシ
4月
花は雌花しかなく、雌花だけで結実します花被は目立たない。葉は枯れても春まで残る。

         
シロダモ
11月
常緑の低木。葉は長楕円形で先は尖鋭頭、3脈があります。花は初冬に咲き、花被片は4。

 
  タブノキ
5月
常緑の高木。葉は倒卵状長楕円形で先は鋭頭。花は枝先に円錐状に付き、花被片は2列6個で内側の3個が大きい。

クマツヅラ科
ヤナギハナガサ
7-9月 荒れ地 -外来種-
鮮やかなピンク色の花が密集して付き、花冠の筒部が長いのが特徴。葉は中部以上では細く、線形から広線形。
 
  アレチハナガサ
7-9月 荒れ地 -外来種-
ヤナギハナガサに似ていますが、花色は淡いピンク、花冠の筒部は短く、葉もやや幅が広い。

         
ヒメイワダレソウ
7-9月 市街地 -外来種-
近年、緑化や土留めとしても使われている種。マット状に拡がり、円柱状の花序が上に伸びながら小さな花をリング状に咲かせます。
 
 





クルミ科
オニグルミ
4月 湿り気の多いところ
新枝や葉等に腺毛が密生してベタ付く。葉は奇数羽状複葉。雄花は穂状で垂れ下がり、雌花は枝先に直立します。
 
 





クワ科
ヤマグワ
4月
葉は卵状楕円形~卵形で裂けないものから3-5裂するものまである。花は新枝の葉腋に付く。果実の先端に花柱が残ります。
 
  ヒメコウゾ
4月 林縁
花は葉の展開と同時か少し前に咲きはじめ、雄花序は新枝の基部に、雌花序は葉腋に付きます。

       
クワクサ
9月 田んぼまわり 土手 畑
葉が卵形でクワに似ていると言いますが、裂けません。葉腋に密集して花序を付けますが、花弁はなく、地味。
 
 





ゴマノハグサ科
ゴマノハグサ
7-8月 草地 -絶滅危惧種
丈は1-2m、茎はほとんど分枝しません。花序は長く多少分枝しますが、花は6-7mmと小さく目立たない。
 
  ビロードモウズイカ
8-9月 荒れ地 道ばた 海岸 -外来種-
全体に灰色の毛が密生し、2mほどになります。花茎に長さ2cmほどの黄色い花が疎らに付く。根元に付く葉は大きい。