侵略的外来種1 外来生物法の指定植物


外来生物法の指定植物


侵略的外来生物とは

外来生物のうち、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼす恐れのある生物。
在来の生物の多様性の確保、人身の保護、農林水産業の健全な発展を目的として平成16年に外来生物法が制定され、特に問題を引き起こす可能性のある種は新たな拡散を防止し、駆除することを目的に「特定外来生物」に指定しています。

特定外来生物 (植物・・・抜粋)

生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれが明白且つ顕著なもので、駆除の対象種です。
外来生物法(H16 制定)により、栽培、保管、運搬(持って帰ることを含む)、輸入が原則として禁止されており、違反すると、1年以下の懲役、若しくは100万円以下の罰金が科せられます。(法人の場合は3年/300万円) 植物の場合、植物体の一部・・・たとえば種子を採種して持ち帰る行為も禁止されています。

# は国際自然保護連合「世界の侵略的外来種ワースト100」
** は日本生態学会「日本の侵略的外来種ワースト100」
に含まれている種
アリノトウグサ科 オオフサモ Myriophyllum aquaticum **
ウリ科 アレチウリ Sicyos angulatus **
キク科 オオキンゲイギク Coreopsis lanceolata **
  オオハンゴンソウ Rudbeckia laciniata  
  ナルトサワギク Senecio madagascariensis  
  ミズヒマワリ Gymnocoronis spilanthoides  
ゴマノハグサ科 オオカワヂシャ Veronica anagallis-aquatica  
サトイモ科 ボタンウキクサ Pistia stratiotes **
セリ科 ブラジルチドメグサ Hydrocotyle ranunculoides  
ヒユ科 ナガエツルノゲイトウ Alternanthera philoxeroides  
   
他3種 
 


※表は2014.8に改訂されたものの抜粋。木本、イネ・カヤツリ等本サイトの範囲外は除いています。
※ 国立公園の保護地では国立公園法が外来生物法に優先します。
そのような場所で無許可で抜去したりすると国立公園法に抵触すると思われます。
厳格な法解釈を求めない場合もあると思いますから、詳しくは最寄りの国立公園事務所、ビジターセンター等にお問い合わせください。


要注意外来生物 (植物・・・抜粋)

生態系や人の生命・身体、農林水産業に悪影響を及ぼす生物ですが、被害に関わる知見や情報が不足しているもの。
特定外来生物のような規制はなく、罰則もありませんが、取り扱いに注意し、拡散しないよう注意が喚起されています。

# は国際自然保護連合「世界の侵略的外来種ワースト100」
** は日本生態学会「日本の侵略的外来種ワースト100」
に含まれている種
アオイ科 イチビ Abutilon theophrasti **
アカネ科 オオフタバムグラ Diodia teres  
アカバナ科 アメリカミズユキノシタ Ludwigia repens  
  コマツヨイグサ Oenothera laciniata  
  メマツヨイグサ Oenothera biennis  
アブラナ科 オランダガラシ Nasturtium officinale  
  ハルザキヤマガラシ Barbarea vulgaris **
アヤメ科 キショウブ Iris pseudoacorus **
オオバコ科 ヘラオオバコ Plantago lanceolata  
オモダカ科 ナガバオモダカ Sagittaria graminea  
カタバミ科 ムラサキカタバミ Oxalis corymbosa  
キク科 アメリカオニアザミ Cirsium vulgare  
  アメリカセンダングサ Bidens frondosa  
  アメリカハマグルマ Sphagneticola trilobata #
  オオアレチノギク Conyza sumatrensis **
  オオアワダチソウ Solidago gigantea var leiophylla **
  オオオナモミ Xanthium canadense **
  オオブタクサ Ambrosia trifida **
  カミツレモドキ Anthemis cotula  
  キクイモ Helianthus tuberosus  
  コセンダングサ Bidens pilosa var.polosa  
  セイタカアワダチソウ Solidago altissima **
  タチアワユキセンダングサ Bidens pilosa var. radiata **
  タンポポ属の外来種 注1 (Taraxacum spp.) **
  ネバリノギク Aster novae-angliae **
  ハルジオン Erigeron philadelphicus **
  ヒマワリヒヨドリ Chromolaena odorata #
  ヒメジョオン Stenactis annuus **
  ヒメムカシヨモギ Erigeron canadensis  
  ブタクサ Ambrosia elatior  
  ブタナ Hypochoeris radicata  
クマツヅラ科 ランタナ Lantana camara  
ゴマノハグサ科 オトメアゼナ Bacopa monnieri  
スイレン科 ハゴロモモ Cabomba caroliniana  
セリ科 ドクニンジン 注2 Conium maculatum  
タデ科 エゾノギシギシ Rumex obtusifolius var. agrestis  
ツユクサ科 ノハカタカラクサ Tradescantia fluminensis  
トチカガミ科 オオカナダモ Egeria densa **
  コカナダモ Elodea nuttallii **
ナス科 チョウセンアサガオ属 (Datura sp.)  
  ワルナスビ Solanum carolinens  
ハマウツボ科 ヤセウツボ Orobanche minor  
ヒユ科 ハリビユ Amaranthus spinosus  
ヒルガオ科 アメリカネナシカズラ Cuscuta pentagona  
  セイヨウヒルガオ Convolvulus arvensis  
マメ科 ハリエニシダ Ulex europaeus #
ミズアオイ科 ホテイアオイ Eichhornia crassipes # **
ミツガシワ科 ハナガガブタ Nymphoides aquatica  
   
他36種 
 


注1.影響欄で遺伝的攪乱について言及されており、在来種との交雑種も含まれるものと思われます。
注2.欧州原産のドクニンジン。同じくドクニンジンとも呼ばれる北アフリカ原産のもの(Conium chaerophylloides)は指定されていない。

※ 表は2013年発表のもの。木本、イネ・カヤツリ等本サイトの範囲外は除いています。
※学名は環境省の資料よりそのまま転載していますので、本サイトと異なるものがある可能性があります。


これ以外で筆者が勝手に危惧している外来種

現在指定されている種は、主として関東以西で問題になっているものが多く、北日本のものが網羅されているとは言い難い状況です。
北日本は牧草の種子輸入等により、農村部などまで広範に外来種が拡散しています。
下記3種は、北日本各地で見られ、在来植物を圧迫しており、根絶のための抜去作業が行われている種です。

アブラナ科 オニハマダイコン Cakile edentula
キク科 フランスギク Leucanthemum vulgare
セリ科 ノラニンジン Daucus carota ssp. carota


このページは、環境省のホームページを参考に作成しました。